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ACT.209本誌続き妄想
はーい!某国王Aをローリィと見間違えた方、惣也でっす。
いや、ACT.209の彼は本当にローリィ?って一瞬思えたんですよ。多分ローリィが常日頃から王侯貴族してるのがけしからんのです!・・・ってギャングしてほしい訳でもないんだけれども。

さてさて。とりあえずお知らせ。
【パスワード返信状況】3/9までにご請求の方へのお返事は完了しております。何件か戻って来てますので、再度チャレンジして下さい。再請求に関して、出来る事なら三行以上で事情が分かるようなメッセージを考えて頂けるとうれしいです。たくさんお返事しますけど、やっぱり、え?いつの話?ほんとに一回請求くれてるの?っていうか何歳!?みたいなこう・・・ねえ。

【通販発送状況】大変おまたせしましたが、全件発送済みでございます。

今週に入ってからなんだか肩がやたら悪化してるので、しばらくお返事関係っていうか、パソコンまでたどり着けそうにないので、3/10以降のご請求の方はのんびりお待ち頂けると助かります。

今回の続き妄想は書きたかった所を書いただけなので、あまり期待して頂けるほどラブとかもないんじゃないかなと思います、はい。なんだかすいません。












私がどういう変遷を辿って今の姿へと落ち着いたのかを見通されてしまった後だとは言っても、打ち合わせなしに突然演じ始めた『神官』という設定だから、コーンが応えてくれるものなのか、不安がなかったと言えば嘘になるのかもしれない。

後になって考えてみれば、こんな無計画な私の思いつきの背中を押したのは、コーンの姿形が敦賀さんのそれと酷似していた事が大きい。

きっと出来る……そう、思えてしまった――。



 ******************

ACT.209 本誌続き妄想

 ******************



たっぷりと間を置いた後のコーンがゆっくりと身動きし、肩を抱かれ、頬を掬われ、形の良い唇が近付いてきた事も、私は当然の事のように見つめ、とても自然に瞳を閉じた。
妖精さんとキスが出来るなんて、心躍るはずのシチュエーションも、どこか重たい石がお腹の中にあるように、不安こそあれ、喜びは感じられない。
敦賀さんと同じ形なのだという事を一生懸命頭の外へ追い出して、純粋な想いでコーンの唇を受け止めようと努めていた。

そもそも、私が知る、お伽話の中に登場するキスというのは、呪いを解くための清らかな愛の結晶。

それは唇が触れ合う。
それだけの行為で、これで終わるはずだった。

「んっ!?」

唇がスルリとなぞられた事にピクリと震え、内へと入ってくる温もりに、蓋をしていた記憶が一気に蘇る。
驚きに開いた目を、息苦しさにまた閉じて抗う。

「コー……ンっ?!」

カウントしないようにと、忘れてしまおうとしている出来事だけれど。

触れ合うだけではなく、こうして相手に刻み込むような濃厚な口付けがある事も私は知っている。


「……んん……ふぅ!!」

だからこそ、もう二度と、あんな体験をする事なんてないだろう。
そう、思っていた。

――なのに今、コーンとのキスが、その有り得ないものへと発展した事に対する驚きは、とても大きい。

「……ぁ」

呪いを解くためのキスをコーン自身が私相手に求めてくれたとしても、こんなに変わってしまった私の唇では、呪いを解いてあげられるとは到底思えなかったし、なにより、ここに至ってもコーンが敦賀さんに重なって見えている事が一番の問題だった。

コーンだといくら自分に言い聞かせても、私の頭は彼に敦賀さんの姿を投影してしまう。
偽りだと分かっていても、敦賀さんとキスなんてしてしまえば最後、もう、平然と敦賀さんと顔をあわせる事が出来なくなるに違いない。

だからこそ、役者の法則の力を借りて、お芝居に溶け込ませる事でコーンの願いを引き受けようとしていたはずなのに、唐突に越えられてしまった線引きに、どうすればいいのか分からなくなった。
思い描いていた事と『違う』方向へ向かっている事に混乱しながらも、なんとか彼を押し返そうと両手の力を込める。

「んは……ぁ」

込めた力以上の強さで抱き締め返され、身じろぎができないまま、それでもなんとか逃げようとする度に先回りされて舌を食まれた。
抵抗は結果として深く激しいキスに結びついていて、口蓋をなぞられる刺激に、ゾクゾクとした、けれど不快ではない不思議な感覚が湧き上がってくる。

足先には力が入っていないも同然で、酸素が足りていないのか、夢中になっているのか。頭の芯がぼうっと痺れるように麻痺した状態の中ではコーンの胸に伸ばした腕に力が入っているはずもなく、クチュリと響く水音だけがやけに生々しい。
このキスが夢や幻ではなく、心地良ささえ感じているのだと思い知らされながら、支えきれていない私の体重のほとんどはコーンにより支えられていた。

「んっ……」

酩酊感に苛まれながらも、コーンとこんなふしだらなキスを交わす事は許されない気がして、このままではいけないと、もう一度力を込めて拒絶しようと誓い、激流に逆らうような面もちで目蓋をなんとか持ち上げる。

「……ぁ」

薄く開いた目蓋の先に、敦賀さんがいるような錯覚が、思わず力を入れる事を良しとさせず、逃げなければならないという本能を鈍らせている事にどうしようもなく、うろたえてしまった。

矛盾に捕らわれた私の隙を突くように舌が捕らわれ、なまめかしい手管は鮮やかで、呼応するように心臓が早鐘を打ち、身体中がズクリとした熱を帯びる。
すっかり乾いたコーンのシャツを強く握り締めて、流されるままに開いた目蓋を再び閉じた。

「……んぅ」

自分の中にある、浅ましい恋愛感情こそが、コーンの姿を敦賀さんのものと変えてしまったのだとしたら、私はなんて罪深い事をしたのだろう。

「んぅ……ふぁ……」

舌を介して伝わる熱と、粘膜をなぞられる感覚。そして、心の底から湧き上がってくる炎にも似た衝動は、これまで一度として味わった事のない劣情の焔。

なにもかもが、過去のアレとは全く違う。

虚しさを簡単に上回るだけの破壊力に溢れた口づけに酔いしれて、それを心地良いと思ってしまう貪欲な本能が、閉ざすべき唇をさらに緩ませて、どちらのものか分からなくなった唾液がツウウと顎を伝う。

「――……ふっ……」

逃すまいと回された腕が、指が、舌が。
敦賀さんと等しく同じものだという事実だけで、熱く脈打つ欲望が確かにある。

どれだけ振り払わなければと己を諫めても、私の心は見事なまでに籠絡されていた。

「……ン……」





どのくらいの時間をそうしていたのか分からない。
けれど、こんな不埒な恋情にまみれた口づけが清らかなはずがなく、永遠に続くはずもない。
こんな口づけで呪いを解いてあげるなど出来るはずもないと、次第に夢から覚めるように熱は引いていく。
自分の中に残された愚かな現実に、ただただ、心が痛かった――。

「どうして泣いているの?」

「だって……」

そんなに俺が嫌?と問うコーンの言葉に首を横に振る。

「だって私……ちっとも貴方を思ってキス出来てない」

敦賀さんを想い、敦賀さんに求め、敦賀さんを感じた。
そこには自分の望むものを追いかける私しかいなかった。

「コーンの呪いを解いてあげたいのに」

コーンの存在が宙に浮いたままのキスに罪悪感を抱かない方が難しい。

「――のに?」

「私は、コーンの事を思ってなかったのよ」

こんなキスで呪いなんて解ける訳がない。

「じゃあ……キョーコちゃんは誰を思っているの?」

「……私は…………」

「不破とのキスを思い出してた?」

まるで敦賀さんに不貞をなじられているみたいな錯覚。

「違っ、あんなのキスじゃなかったものっ!」

じっと向けられた緑色の瞳の中に時折混じる黒味がかった光彩に胸が締め付けられる。

もう、純粋だった頃の私はどこにもいないのに、コーンの瞳はあの日々を求めているようで、純粋さを失った私が悪者になったようでいたたまれない。

「じゃあ、今のは?」

「今の?」

「キョーコちゃんは誰を思っていたの?」

「それは……」

敦賀さんとのキスを思い描いて夢中だったなんて、どの口が言えるだろう。

「――泣くほど敦賀さんは嫌なんだ」

「え……?」

ちょっとショックだと言うコーンは私の少し上くらいを遠い眼差しで見ていた。

「まあ、こんなに意地悪もされてるなら敦賀さんを嫌いでも仕方ないのかな。出発前あたりで会った時には仲良さそうにしてるように見えるけど、女の子は難しいね」

「コーン?」

出発前という単語に違和感を覚えた。

不思議な魔法の力で私の人生の大部分を見通し終えてしまったのだとして、私の人生の中で一、ニを争うかもしれない号泣したあの時間を見逃すなんて事があるのだろうか。

社長さんに見せられた鏡。

かけられた言葉。

認めた恋心。

あれはここ最近の中でも強烈すぎる記憶なのにコーンは触れない。

「ま……さか……」

コーンが見知っているのはコーンと過ごした日々と、敦賀さんが見知ったエピソードばかりだと、唐突に思い至る。

「ん?」

頭の中を様々なキーワードが駆け巡っていく。

『アイツは今、自分自身と戦っている』

分からないだらけの符合ばかりが募っている事は否定出来ない。

だけど、『そう』ならば、――コーンの正体に納得のいく仮説が一つだけ生まれた。

「……コーン?」

それを、口に出してしまえば、全てが終わってしまう悪い予感がして。

「なに?」

「呪い……は?」

仮説を確かめる事なんて出来なくて。

「解けた……のかな。俺にも分からない」

「そっか……」

遠くでさざめく波の音を聞きながら、身動きが取れなくなった私は、何も言えないまま、コーンをじっと見上げていた。








本当に重大な嘘を見破るのが得意なのは、女子だと相場が・・・多分決まってる。
それを許して受け止めるのも、女子のっていうか、キョコたんの仕事なんだじぇ!





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| | 2014/04/23/Wed 22:34 [編集]
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