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ACT.211本誌続き妄想
こんばんはでございまーす!
SCCも無事終わり、次は今週末のCC大阪ですね!
だいぶよくなってきているものの、やっぱりちょっと右首肩背中の三か所腫れてるっていうか、凝り固まって自発痛してるので、ぼちぼち付き合いながらアレコレしていきたいと思います。

SCCでは一応鉛筆書きのしょっぱいペーパーをお配りしたんですが、それも数が足りなかったので、後半の方にはポスカだけになってしまいまして、申し訳ありませんです><
大阪までに書きなおしてペン入れ・・・出来たらいいなぁと。

あと、ツイッターのお知らせアカウントでもお知らせしておりますが、CC大阪は、MOKOMさん、榊伽夜さんの御本をそれぞれ若干数委託させて頂きますので、よろしくお願いしまーす^^
CC大阪は4号館と6号館Bだけみたいで・・・あれ?・・・規模・・・小さい・・・?と、戦いております。
そうか、東京でオンリーあるからか。。。

【パスワード返信状況】申し訳ありませんが、進んでません。今しばらくお待ち下さい。

【通販発送状況】CC明けには発送開始するつもりですので、今しばらくお待ち下さい。

あ、もくじの更新は出来てないので、また追々出て来ます。
と言う事で、追記は久しぶりな気がする続き妄想です。










ACT.211 本誌続き妄想







約束の時間通りの合流。
けれど、キョーコ曰わく女神さま。業界内では魔女とあだなされるジェリー・ウッズことテンさんは、その年齢不詳、アンビリーバブルな童顔いっぱいに、なにかよからぬものを弾け飛ばすのではなかろうかと感じるほどの激しい怒気を迸らせており、そのアマゾネスも裸足で逃げ出すであろう迫力に、蓮はギクリと口角をひきつらせた。

「もぉお!!蓮ちゃんってば、一体どこほつき歩いてたのっ!!何回も電話したのに!出られないなら出られないで留守電にしておくくらいの気遣いはないのかしら!?」

「すっ……すみません。うっかりしていました」

今夜という作業時間を捻出する為、日中に表向きの仕事を全て集約せ、かなりタイトなスケジュールを送っていたはずのジェリーが朝から何度も電話をかけ続けた。それだけでどれだけの事件だったかは容易に推察出来る。

「本当、大変なのよ!なんたって、キョーコちゃんが1日繰り上げでこっち来ちゃってるんだから!」

今回のジェリーのグアム入りの最大の目的にして超極秘ミッションにあたる仕事は、言わずもがな出入国の為に久遠仕様となった蓮をカイン・ヒールに整え直す事だ。
そもそも久遠の容貌はキョーコにとて秘密の話なのだから、危機感を高まらせたジェリー・ウッズが慌てるのも当然。

「はい、知ってます。さっきまで一緒にいましたから」

「そうよ、そうそう!うっかりばったり『こんにちはー♪』なんてしちゃったら大変なんだから、バレないように早いとこやっちゃいま……って……えっ?……一緒に?!」

「すみません」

自分がキョーコとの時間を楽しんでいた――ばかりでもないが。――その間にも着信履歴全てがジェリーの名前で埋めつくされるほど気を揉ませたていたという罪悪感から苦い顔で謝る事しか出来ない蓮に対し、この予想外すぎる解答に度胆を抜かれたジェリーは目を丸くして蓮の言った言葉を反芻する。
バツの悪い顔をした蓮が更にもう一度本当にすみませんでしたと繰り返して謝罪すると、ようやく意味合いを飲み込んだジェリーの硬直が溶けた。

「一緒って、一体どういう事!?蓮ちゃんの素顔は誰にもバレちゃいけないって話だったんじゃ」

「ああ、そこは大丈夫です。俺だとはバレていません。彼女は妖精との邂逅という事で納得してくれました」

「は?妖精!?ってそんなバカな理由で納得する人間がいる訳……って……キョーコちゃんだからあり得ちゃうのか……あああっもーっ」

自らもミューズと呼ばれ、体感していたキョーコのリリカル脳に思い至ると、すっかり毒気を抜かれ、冷静さを取り戻したジェリーはまあいいわと話を戻す。

「結果的に問題がなかったようで何よりだけど、本当に心配したんだからね。ほんとにもーっ、今夜のディナーはぜーんぶ蓮ちゃん持ちよ!いいわね!」

「それは、もちろんです」

今日一日、全く出番を与えられなかった財布の中には、要求に応えられるだけの外貨も十分に入っているし、その程度で済ませてくれようというジェリーの優しさに頭が上がらない。
こうしてお小言をくらいながらも蓮は久遠の姿から、カイン・ヒールの姿に転ずる事になった。




――――――――――――――





今回、キョーコの荷物の大半は雪花・ヒールの私物である。

それもそのはずで、海外であろうとヒール兄妹という極秘ミッション完遂の為には少しの油断も許されてはいない。

正体がばれるような危険を回避するには、グアム島の中はトラジックマーカー絡み以外、つまりヒール兄妹の姿でしか出歩かないのが一番だろうというのが出国前からキョーコと蓮、そしてローリィの共通見解だ。

パスポートの都合上、出入国の間は素である必要がある訳だが、ここに来てキョーコは蓮はともかくとして自分の顔は日本人観光客にもバレる可能性が限りなく低い事に気が付いていた。
けれども、自分はさて置き、蓮は敦賀蓮のままでは出歩けるはずがない。
そんな訳で、カインとして外出してくるだろう蓮に合わせ、キョーコは最上キョーコとして宿泊する部屋から、雪花として抜け出すべく、一人で装いを整えていた。

「これで……良し」

久遠との逢瀬に夢中になっていたおかげで、本来支度を始めようと思っていた予定時刻は大きく過ぎてしまったが、なんとか許容内で雪花・ヒールの衣装に身を包みキョーコは、ぐっと拳を握り締め、胸元にあてたまま深く息を吸い込む。

すいと静かに目蓋を開き、雪花の持つ鋭い眼光を称えた――はずだった。

「……――ふう」

普段ならばピタリとかみ合うように入る雪花のスイッチが、今日に限って入りきっていない。

「…………コーンのバカ……」

集中しきれていない原因は明白で、あまつ、頬に膨大な熱が集まろうとしている理由はきちんと分かっている。

「うううーっ、どんな顔で敦賀さんに会えって言うのよ」

あれは敦賀さんではない。コーンだ。
何度そう言い聞かせても、唇の触れた感覚は薄れる事もなく未だにリアルに蘇り、キョーコを苛む。

触れた熱が、柔らかさが、振り払おうとしても振り払えないまま、キョーコの心を落ち着かせてはくれない。

忘れる事の出来ない衝撃をなぞるように、気がつけば指先は唇に触れている。

「……情けないっ」

そんな浮かれている自分がいたたまれない。公私混同も良い所だと己を諫め、頬を叩く。

このまま雪花になれないままではいけない。

雪花にならなければならないのだとキョーコは半ば強制的にスイッチを入れた。



――――――――――――――





「ねぇ、兄さん、何か言いたい事があるならはっきり言ってよ」

真横から肌に突き刺さるような無言の圧力に耐えかねたキョーコ、もとい雪花が、無言を貫く兄に向かい問いかけたのは、二人が合流して30分後の事だった。

「別に……」

「嘘。アタシは騙されないわよ。ここに来てからずーっとアタシの顔を見てだんまり。神妙な顔しちゃって。一体どうしたのよ」

正しくはレストランに入り、この席で良いかという問いにコクリと頷き、カップル用のベンチシートに寄り添うように密着して腰掛け、メニューは雪花と同じもので良いと、必要最低限程度に口を開いてはいる。
いるにはいるが、キョーコの中の敏感アンテナはピンと蓮の不機嫌オーラにも似たものを察しているのだ。

「せっかく二人っきりになったのに、なにがそんなに不機嫌なのよ」

「不機嫌?そんな事はないが……」

雪花の言葉通り、一緒にディナーをと誘いをかけた張本人、ジェリーは突発的に用事が入ったとかでキャンセルになり、現在は兄妹水入らず状態だ。
上機嫌になりこそすれ、不機嫌になられる理由がキョーコには分からなかった。

「むしろ、久しぶりに見たお前の顔は相変わらず可愛いらしいからな。見とれていた。が正しい」

「んなっ!!」

ドストレートな雪花への誉め言葉はこれまでと何一つ変わらないと言うのに、動揺の振り幅は以前より大きくなった気がするのはキョーコの気のせいではない。

「そもそも、様子がおかしいのはむしろお前の方じゃないか?」

「ア……タシ!?な、なにがよ……」

「何か他の事を考えているだろう?」

間近から覗き込まれ、確かに完璧に集中しきれていない自覚があった分、キョーコはうろたえた。

「そっ、そんな事ないわよ。アタシはいつも通りだもん」

「そうか?――さっきからやけに唇を気にしている気がするんだが?」

「……はいぃ!??」

必死に雪花であろうとしている端から、超能力者もビックリなピンポイントな指定事項におののかずにはいられない。

「――なんだ?まさか……イギリス(くに)に帰っている間によからん事でもしてきたんじゃなかろうな」

「よからん事ってなによ……」

思いを馳せざるを得ないのはつい数時間前の久遠との時間であり、不意打ちのように交わしたキスなのだが、そんな事すらをよからぬ事として見通しているのではないかという蓮の心眼ぶりに驚き、語尾が震えた。
黒曜石にも似た双眸に見つめられると、全てを懺悔しなければならない罪人のような気持ちになるが、あれはキョーコの身に起きた出来事。雪花で口にして良い話ではない。

「帰ってたのなんてたった二週間だもん。大した事はなんにもないわよ?」

パーティーにだって行かなかったし、夜遊びだってしてないし、変な遊びは覚えなかったもん。と、指折り数えて潔白を訴えるが、これが離れていた雪花に対する兄の過干渉染みた素行調査に違いないと受け止めたはずのキョーコは、うっかり『たった二週間』だと口にした。

「俺と二週間離れていた事はまるでたいした事じゃない……と?」

「えっ!?あ……それはっ」

最重要項目のわずかな語弊は、突かれた事によりさらに大きな動揺となって広がる。

二週間、兄がいなかったのだから、カインがいない生活は退屈で仕方がなかった、と。まずは雪花からぼやかなければならなかった。

「浮気者だな、セツは」

「ちがっ」

これはヒール兄妹再開の出足でクリアしておかなければならなかった、挨拶にも近い必要不可欠なやり取りだったと気付き、キョーコの心がみるみる青ざめた。
それはキョーコが完全に集中できず、雪花になりきれていなかったという証しに他ならない。

「はぁ……」

「兄さっ」

ダメ息を吐かれてしまったと慌てるキョーコは、なんとかもう一度立て直さなければと口を開きかけていた。

「んっん!?」

けれども、開きかけた唇は、カインのもので塞がれてしまう方が早く。

「ふっ……ぁ……っ」

降りてきた口付けに目を白黒させている間にも、雪花の体はカインに抱き寄せられており、巧みな舌遣いの前には逃げる事など叶わない。

「ん…………っ……ぁ」

たっぷりと食まれた唇は、触れられた場所全てが疼くように熱く、溶けるように甘い。
深い口付けに思わずきつく瞳を閉じ、縋るようにカインの肩に腕を回すと、男の舌がさらに遠慮なくキョーコの口腔内を弄った。
コーンと交わしたキスよりも幾分か激しく、乱暴で、そしてほのかに苦い。
けれどもどこまでも甘美な口付けには抵抗出来る訳もなく、諾々と受け入れ、しばらくして呑み込みきれなくなった唾液がキョーコの顎をつぅうと伝い、カインの指先にそれが拭われた瞬間、身体の中心を稲妻のようにゾクゾク駆けあがる欲情を感じた。

「っ……ハァハア」

ようやく開放された頃にはすっかりグロスが落ちきっており、いつの間にやらテーブルには注文していた食事が届けられてもいる。

荒い呼吸と潤んだ瞳でテーブルに突っ伏した雪花をよそに、親指で移ったグロスを拭う男はいつだったかに聞き覚えのあるトーンでごちそうさまと呟く。

「っ!」

そのたった一言の響きがカインのソレとは僅かに違う事に心底驚かされたキョーコは背筋を固くした。
そして、キョーコが口付けに夢中になってしまっていた事を改めて意識をしてマズいと緊張が走る。

「……兄さ……いきなり何を……」

食べるべきは目の前の食事であり、キスのご馳走なんてしていない。

抗議を込めて横目でカインを見上げると、キョーコの心臓はまたドキリと大きな音をたてた。

「集中出来ていない君にお仕置き」

「っ!!」

完全に蓮のものとして降りてきた言葉に心臓が一気に鷲掴まれたように苦しい。

「――――っ」

次の一手を誤れば、間違いなく修正は不可能だろう。
ドクリ、ドクリと拍動を耳のすぐそばで聞きながら、刹那で言葉を探し当てる事が出来たのは、キョーコの中の役者魂が本物であるという証明だったのかもしれない。

「もぅ……ビックリしたじゃない。そんなに寂しかったの?兄さん」

「ああ、二週間だぞ。セツに飢えてると言っても言い過ぎじゃないさ」

完璧に雪花として言葉を紡げば、次のセリフはカインとして返された。

「でも良いわね。こんなお仕置きならおかわりしたいわ」

「……そうか?」

僅かに目を見開いたカインが口角を上げ、楽しげに笑う。

「ええ、本気」

そう言って腕を伸ばせばカインの大きな手のひらが雪花の身体を優しく受け止める。

この行為の言い訳はどうしたらいいのだろう。
そんな事を考えながら、キョーコは二回目の口付けを強請り、自分から唇を重ねた。

そこが観光地のレストランの一角である事など十分分かっていたはずだが、兄妹の行為であるならばそんな事は問題ではない。

二人が夕食にありつく頃には、テーブルの皿はすっかり冷え切っていたが、熱い頬を持て余したキョーコは誤魔化すように冷たい肉にかぶりつき、蓮もまた、何も言わずにこの日の夕食を終える事となったのだった。









キスのおかわりを所望します同盟ひとりぼっちで開催中!!←どんな。


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