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SS・恋愛拒否の二乗の事情3
七月です。六月あっという間だったなぁっていうか、2014年ちょっと早すぎませんかね。むちうち痛いって言ってるだけで半年しんだとかなにごと!!?っていう浦島そやえもんですこんばんは。
ご心配かけまくってるので少し報告させて頂くと、湿布生活が24時間エンドレスから12時間生活になってるので、事故後症状改善はされてるんだと思います。ひどすぎて筋注乱舞してたんですが、それもしなくても耐えれるようになってきたし、ご心配下さった皆様本当ありがとうございます。三年がんばれば治るんじゃね?っていう話なので、残念なお付き合いはまだ当分続きますが、体調不良な話題はこれ以上箱庭に出さないようにしたいと思いますので、鈍足亀ですが、優しい目でご覧頂ければと思います。というか、箱庭はいつまで稼働してるつもりなのか・・・(笑)
書いても書いても書きたいものが湧いてくるので、スキビはずっと書いてる気がするあたり、本当、恐ろしい子!!!

そんな訳で、いつもコメント寄せて下さるみなさま、本当ありがとうございますー!!
結局蓮キョがどこまでも大好きなので、大好きな方の愛が溢れまくってるコメントを頂けると、だよねーだよねーもうラブラブさせたいよね、切なくさせたいよね。っていうか、蓮キョのお話いっぱい読みたいですよね!とふへへふへへしとります。
全くレスポンス悪いし、パスワードもまた止まってますし、余所様も満足に回れてなくて、ボチボチえっちらおっちら活動中ですが、まだまだがんばっていきますよー!時間の上手なやりくり方法があればいいなぁと思う今日この頃です。

ということで、地味に続いておりますです、二乗の事情。3話目のお届け^^








恋愛拒否の二乗の事情 3







恋しい相手の綻んだ表情に胸が締め付けられない訳がなく。

花が咲いたような笑顔を向けられて期待を抱かない人間などどこにもいないだろう。

彼女に『敦賀さん』と呼ばれるのが好きで、いつの間にか敦賀蓮を辞めるタイミングを見失っている。
敦賀蓮の生い立ちを考えれば、不変である事など望めない。

けれど、願ってしまう。

もう少しだけこのままで……と。

そんな事を考える度、心の内で自嘲してもいる。
それでも、彼女に贈る言葉、物、行為。全てでもって、敦賀蓮という存在が誰よりも特別な位置に刻まれて欲しい。
ただ一人の特別でありたい。
事あるごとにそんな下心を込めているのが現実で、こんな自分を誰にも悟られたくはなかったが、どうやら社さんには感づかれているらしい。

「困ったな……」

この世界で生きている以上、ここから先、転機はいつか必ず訪れる。

そんな事は分かっているが、それでも、今はただ、変わらない時間の中を感じ、たゆたっていたかった。




――――――――――――――



「垂れてるわよ。顔」

「へっ!!?」

厳しい一言に慌てて表情を引き締めて顔を上げると、そこにはいつの間にか部室にやって来ていたらしい、呆れ顔のモー子さんが立っていた。

「お……おはよう、モー子さん」

「おはよう」

椅子を引き、対面に腰掛けたモー子さんは、私の顔を正面からまじまじと見ると、口紅替えたのね。と簡単に見破った。

「あえうえああ!!そうっ、実はそうなのっ」

その口紅を貰った日の出来事を思い出すと同時に、連日敦賀さんにキスされる妄想に浸っていた。なんて、口が裂けても言えない、やましさ溢れる不届きな私がバレやしないかと冷や汗が流れる。
挙動不審にもほどがあったけれど、貰ったの、良い色でしょ!と大声で返すと、あまりにも分かりやすい不審ぶりにモー子さんはギョッとしたようだけれど、そうねと一言返しただけで深くは追求してこなかった。

(ありがたい……ありがたいわモー子さんっ)

冷たいと詰った事もあるリアクションが今はありがたく、そそくさと妄想の種であったルージュを鞄の中にしまい込むと、えへへと笑ってごまかした。

「良い色だと思うけど、それ、どこのメーカー?新色?」

「え?あっ、新稀堂よ!明後日発売のCMしてるアレ!サンプルを貰ったの」

「へー。あのガンガンCM流してる割には発売日までモデルの正体が不明って盛り上がってるアレ?」

「そうそう、ソレ!」

綺麗なCMだったよね、とか。そのモデルこそが敦賀さんだったのよ、とか。モー子さんになら言える事はたくさんあったはずなのだけれど、まだ市場では未発売の物だから、『思わず、キス、したくなる』っていう台詞が今は私だけの独り占め気分で盛り上がっていた事だとか、敦賀さんにキスされる妄想をしてた……とか。死んでも口に出来ないような秘め事が多すぎて上手く口が回らない。

明後日になりさえすれば、それこそ、似たような妄想に駆り立てられる婦女子はたくさんいるはずで、だからこそ、明日まではこの気持ちを独り占めしていたい。
だから、私は世界一大切な親友であるモー子さんにすら、何も言えなかった。




――――――――――――――




「あと、5分……かぁ……」

噂のCMの正体発表は、17時に全局で一斉に放送される。
全局ジャックという前代未聞のスケールに、ワイドショーやネットニュースも食いついていたから、この一週間、行く先々の現場で話題は耳にしていた。

私だけは敦賀さん本人の口から正体を知らされている。なんて、優越感を覚えていられるのもあとわずかなのだと思うと物悲しい気持ちになり、事務所のエントランスにある大時計の針をぼんやりと見上げていると、事務所内のそこかしこにあるモニターを見ながらもうすぐだよねなんて話をしている事務所関係者とすれ違う。

「――最上さん?」

「え……?」

「ぼんやりして、どうかしたの?」

「つっ、敦賀さん!?一体どうしてここにっ!?」

ここはLMEの中なのだから、敦賀さんがいる事はなんらおかしくはなくて、むしろ私は何を言っているのかと思いながら、不意打ちの逢瀬にみっともないくらいたじろぐ。

「どうしてって、もうすぐだから一番安全な事務所にいろって社さんがね」

「ああ、そういう……」

どこの現場にいても混乱は生ずるだろうからと笑う敦賀さんが一歩一歩こちらへと近付く。

「どこかの空き部屋にでも隠れていようかと思うんだけど、最上さんのところの部室って空いてる?」

「えっ?あぁ……」

LMEのエントランスでさえ沢山の人が敦賀さんの姿をチラチラと伺い見ていて、女性スタッフの視線は一様に熱っぽい。
敦賀さんは全く気にしていないようだけど、あまりここに留まっていると、自分の中の余計な感情を再確認するだけだし、私自身、下手な逆恨みを買い兼ねない事は過去の経験からよく理解していたので、確かにラブミー部の部室は隠れ場所にはピッタリだと気付く。

「大丈夫ですよ。良ろしければコーヒーくらいお持ちしますし」

「それはありがたいな」

微笑みが眩しくて、敦賀さんを再三妄想に使ってしまったという後ろめたさも手伝って、真っ正面から視線を合わせる事は心臓に悪過ぎる。

「じゃあ、行きましょうかっ」

先頭を歩こうと早足で前に出て、立ち位置を変える事で視線を合わせないようにと試みるのだけれど、悲しいかな、コンパスの差で、優雅に歩くだけで敦賀さんは私の隣に並び立ち、距離感は逆に縮まった。

すぐ隣に敦賀さんがいる。それだけで心臓は大音量で鼓動を刻んだ。

「最上さん、なにか急いでる?」

「えっ!?いえ、普通ですよ!普通ですとも!!」

ただでさえ敦賀さんと一緒に居るのは目立つのだから、あまり大きなリアクションは良くない。
だけど、隠し事だらけの状態ではなかなか平静を保ってはいられず、こんな時こそ女優スイッチを入れなければと気付いた時にはすでに敦賀さんは怪訝な顔で私を見下ろしていた。

「さっ、行きましょう行きましょう!」

何もかも誤魔化さなければならないと表情筋に力を込め、口角を上げる。
エントランスから入り組んだ通路へと入り、部室への道のりを最短ルートで向かう。

『思わず、キス、したくなる』

――ザワリ

空気の変化を肌で感じ、ふと通路の先に居る数人の女性スタッフの様子を伺えば、モニターに釘付けになっているらしい彼女達の唇は、正体不明のモデルは敦賀さんだったんだと口にしているのだろう事が見て取れた。

「あ……」

そうか。たった今公開されてしまったのか。
もう、私だけの敦賀さんではなくなってしまった。

それはとても寂しい事で、切ない事。だけど、仕方のない事だ。
来ると分かっていた瞬間が訪れただけだというのに、喪失感で心にはぽっかりとした大きな穴が開いている。

なんて独りよがりな感情だろう。
こんな事でしょげかえる自分を情けなく思い、恋心なんてものに簡単に振り回される心の弱さが憎らしい。

自分の中で整理の出来ない感傷も、感情も。早くなんとかしなければ、そう思うのに鉛でも飲みこんだかのように心が重い。

それが、取り繕いようのない致命的な硬直を生んでいたのだと気付いた時には、目の前は人影で塞がり、頬には大きな手のひらが触れていた。

「……んっ……!?」

唇に触れる温かな熱に思考回路は完全に停止する。

人々の視線が全てモニターの中の敦賀さんに浚われていたまさにその瞬間。
私の五感の全ては敦賀さんだけを捉えていた――。









待ても極限まで行くとパーンと弾け飛ぶよね!
ぱーーーーん!!!



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