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ACT.214本誌続き妄想
こんばんはでございます!あっついですね、心の底から。
エアコンがんがんで(いや、28度設定だけど)何を言うなんですけど、階段とかお外が本当にやばすですよ。
そんな中取ってる水分ダイエットコーラなんで、塩分じゃなくて糖分を接種しているわけなんですけれどもね、ぺぷし派です←どうでもよろし。

さてさて、えーと、夏コミは二冊発行する予定なんですが、一冊はもう確実に出るのですが、最上ノ華ヲ我ハ愛スから始まる今までのサイト未収録ものの完売本(パラレルは除く)を集めた再録本280Pです。背表紙1.8mmなので、ちょっとした鈍器になるかもしれませ←
詳細はまた改めてアナウンスに参りますノシ
二冊目の目途が付いたら・・・。七月がもうちょっとあったらなぁベソベソ。

そんなこんなで、パスワードは7月にご請求頂いた方は手つかずです。申し訳ない限りであります。
そんな中で拍手コメント下さったりパス請求下さったり、ご訪問下さる皆様、いつも本当ありがとうございます。








ACT.214 本誌続き妄想







近頃、雪花を演じている最上さんの様子がおかしくなる事がある。

これといった具体的な理由の指摘は出来ないが、微妙な間が生まれる事が多くなった。……ように感じる。

『汗をかかない方法』なんて、およそ雪花には興味が湧かないはずの話題に、うっかり素の最上さんが興味津々の顔を見せるというような可愛らしい失敗もあるので、ネガティブな話ばかりでもないのだが。

(本当、可愛いよな……って駄目だ駄目だ)

「まずお前が『女優』と呼べる立場になったなら教えてやる」

必死で表情を引き締めている俺の心情を知ってか知らずか、雪花としての顔を必死に取りつくろっている最上さんの愛らしさが恨めしくもなるが、彼女とこんなにも長い時間を共に過ごせる機会など、これから先もそうあるはずがないのだから贅沢は言えない。

だから、最上さんから感じる違和感を黙殺し続けていた。

そして、それを間違いだったとは思わない。




「一度しか言わないからよくお聞き、そこの小娘……」

一体何が起きたのか、飲み込むのに少しばかり時間を要した。

(最上さん?)

振り解くだけのつもりの俺の動きを利用して、怪我をさせない程度に少女一人を突き飛ばすという荒技を成功させた彼女の妙技に驚きが隠せない。

(でも、相手は仮にも主演女優……っ)

非常にまずい。
だが、かと言って俺が前に出る訳にはいかない。

「愛華ちゃん、大丈夫!?」

「っ!!なにすんのよ!痛いじゃないっ!」

当然ながら突き飛ばされた少女は抗議の声を上げ、目撃したW主演の片割れである村雨が慌てて少女に駆け寄った。

「うるさいわねっ!!」

「ひっ!」

雪花の気迫に飲まれた少女がひるむと、たたみかけるように彼女は切りつけた。

「人が黙ってやってれば、いい加減調子づいてんじゃないわよ!!ほんと不愉快っ!!」

「なっ!!なんでそんな事、あなたに言われなきゃなんないのよっ!」

助け起こそうとした村雨の手を借りる事も忘れ、勢いよく立ち上がった少女は彼女に近づき、一触即発。
今にも掴みかからん勢いの二人は睨み合った。

「兄さんの価値も理解出来ないようなバカ女が兄さんの近くにいていいはずないでしょ!わきまえなさい!!」

「バカ女!?なによなによっ!あたしの事なの!?」

「あんた以外、どこにいんのよ!そこの村雨ですら兄さんの実力に恐れおののいてるってのに、あんた本当に真正のバカね!」

「バカって言ったわね!バカって言った方がバカなんだからっ!」

「ハッ、頭悪すぎて話になんない」

「なんですってぇえ!!だいたい、あたしは役者なのよ!主演なのよ!!それを突き飛ばすなんて、あたしが怪我したらどうするのよ!」

当然の憤りを込めながら少女が最上さんに掴みかかろうとするものだから、慌てて彼女を腕の中に収めて後ずさると、全く同じタイミングで村雨が少女を羽交い締めにして制止している。

(早く引き離さないと)

「愛華ちゃん、落ち着いて!どーどーっ!」

「村雨さん!はーなーしーてーっ!」

よし、このまま……と思った矢先、腕の中の彼女は再び切っ先を向けた。

「っていうか、アンタ羽みたく軽いんだから、ちょっとくらい尻餅ついたって平気でしょ?」

「はぁ?そりゃ、確かにあたしは超絶可愛いわよ!?でも、だからって突き飛ばしていいはずないでしょ!?」

「違う、愛華ちゃん。今のは愛華ちゃんの頭が空っぽっていう意味の皮肉っ、褒めてない!」

「なっ!!なんですってぇぇぇっ!!」

(だから、そこでなぜバラす!!)

「あら。村雨はやっぱり筋が良いわね。ひょっとして、エメンタールじゃなくてスティルトンだったのかしら」

「ちょいまて!スティルトンってブルーチーズだろ!?褒めてねーじゃん!」

「きいいい!村雨さん離してぇぇ!この女っ、一回殴ってやるんだからああっ!」

「だーっ!愛華ちゃんっ、ブレイク!ブレイクっ!!」

完全に収集がつかなくなってきた現状に、頭が痛くなってきたので深々とした溜め息を零す。

「だいたい!あなた、ただの妹でしょ!カインさんに彼女が出来るかもしれない機会を邪魔する権利、ないんじゃないの!!」

村雨の腕の中でもがきながら少女が叫ぶ。

(いや、俺が本当にカインだったとしても、君は無い……って違……)

「兄さんに彼女?」

ピタリと止まった雪花の様子に、自分の言葉が弱点を突いたのだとばかりに少女は動きを止め、そうよと勝ち誇ったように笑う。

「……必要ないな」

思わずそう言って介入したのは、後先を考えきれてはいない状態の俺だ。

「俺は雪花の為に生きている。他の女が入る余地は無い」

そうして抱き締める腕に力を込めると、彼女の背中から伝わる緊張感が少し和らぎ、安堵を帯びたように感じた。

「そんなっ、カインさんっ!」

「アアっ!もうッ!!この変態兄妹めっ!!」

俺の態度に傷ついた様子の少女と、嫌悪感を少しも隠さない村雨。
ある意味、想定内の反応をする二人がそこにいる。

「変態?大いに結構よ」

「セツ?」

そんな中、最上さんの反応だけが予想と違った。

「兄さんにはアタシだけがいればいいの」

彼女の手のひらが衣装の上からスルリと触れる。

「アタシから与えられたモノだけを食べて、アタシだけをこの腕に抱いて、アタシだけを可愛がるのがアタシの兄さんなんだから、アンタみたいな脳たりん娘っ」

「そっ、それでも、あなたたち、兄妹でしょっ!」

なんとか反撃しようと思ったのだろう。割り込んだ少女の言葉に、彼女の背筋が凍りついた気配を悟る。

「……はあ。……みなまで言わないとお前たちはわからんのか」

「兄さっ!」

心底呆れている風を装って彼女を無理やりひっくり返し、縦抱きに抱え上げた。

「カインさん!?」

「みなまでって……まさか、おいおい」

俺のセリフを深読みし、ただならぬ関係であると誤解をしたのは村雨が先。
後は、それを煽ってやるだけで良い。

「俺は、セツだけを食って生きている」

正確には雪花が支度する食事だけを食べているという意味だが、要所を抜く事で、どういう誤解を生むのか。それは簡単に計算できる。
そして、その誤解を最大限に焚きつける為には、少しばかり過激な行動も必要だと思われた。

「ひゃんっ」

ちょうど目の前にある編み上げから覗くデコルテを舌先でなぞると、予想以上に甲高い声がした。

「食ってって……?カインさん??」

「わからんなら、村雨に教えてもらえ」

「は?」

「おい、ちょっと待っ!!」

困惑の少女ととんでもない役目を割り振られたと目を剥く男。

「兄さっ」

「これ以上無駄な時間を過ごすなら、今夜はシャワー抜きでベッドにダイブする羽目になるぞ?」

「じょっ冗談っ!?」

「少しクールダウンが必要なようだな、セツ」

「んっ!」

舌でもって肌に滲む汗を大げさに舐め取ってやると、ピクンと震えた彼女は完全に動きを止めた。
このタイミングを逃す手はないと彼女を抱えたまま、冷ややかな世界を求め、待機室のガラス扉を開ける。

「〈……やはり不快に感じていたんじゃないか〉」

わざと英語に切り替えたそれは、南国の日差しとカインにまとわりつく少女の存在、どちらも差す言葉だ。

「〈だから、言ってるでしょ?アタシだけが涼しい顔をしたくはないの。アタシは兄さんとどこまでも同じものを感じていたいんだから〉」

「〈……そうか。やはりお前はどこまでも可愛いな……〉」

「〈もう、兄さんってば〉」

二重、三重とかけた言葉の魔法に彼女も乗じる余裕が出来たらしく、思わず笑みが零れたのだが、そんな俺の笑みに応えるように彼女も妖しく微笑んだ。

それ以上、村雨も少女も俺たち二人を呼び止めようとする事はなく。
撮影再開を告げるスタッフが訪れるまで、俺たちは二人きりの待機室で汗を引かせる事に専念する事が出来たのだが、これまでにも感じていたスタッフ達の疑惑の視線が、確たるものを見る目へと変わっていくだろう事については俺も彼女も、最後まで言葉にする事は無かった。








編み上げ、生肌、暑い、汗、不快。・・・舐めろって事よねと宇宙と交信したそやえもんは何かを受信しました←
妖しい言葉遊びっていいよね。いいんだけど、考えるのが難しいよ。おいどん、脳たりん娘やけんのう。

スティルトン=イングランド産のブルーチーズ。青カビで生まれる世界三大のチーズの一つで、英国産(そこが重要←)なんですよー。
イタリア:ゴルゴンゾーラ、フランス=ロックフォール、イングランド=スティルトン。
結構昔にイベント遠征した帰りのデパ地下のチーズ屋さんでそんな話を聞いた記憶があるようなないようなって今回改めてうぃきさんに訊ねに行きました。ははん。
キョコたんなら知っててもいいのかなと。




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