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SS・シング ず ウォーズ【前編】
はい、こんばんは!
まずは、夏コミ終わりましたー!遊びに来て下さった皆様、誠にありがとうございました!!
ツイッターで随時流していたんですが、クレパラ本も、社長のコスプレも温かく迎えて頂けて感謝感謝でございましたー!

で、・・・R*Kの通販分、早々に無くなりました。すいません。びっくりする早さで無くなったので、本当すいませんとしか。
あとは大阪分だけ現地に搬入されてるので、それが残ったら通販に回させて頂きます。
大阪にご来場予定で不安な方は、今回に限りお取り置き受付しておりますので、通販フォームとツイッター上でお知らせしているお取り置き方法でご連絡下さい。

【パスワード関係】7/25までにご請求の方へのお返事完了しました。以降の方はまた今しばらくお待ち下さいませ。




シング ず ウォーズ  前編






LME所属タレント、京子にはマネージャーはいない。

つまり、それがどういう意味かと言うと、スケジュール管理を自分で行わなければならないという事で、自らの責任、判断でもって現場まで移動しなければならない……という話なのである。




「…………うーん、どうしよう……」

テレビ局の関係者用駐輪場の一角にて、途方に暮れた声を出しているのは、只今女優株が赤丸急上昇中のタレント、京子こと最上キョーコ、17歳。

自動車の運転免許を持てない彼女の交通手段は、もっぱら彼女自身の脚力によってまかなわれており、本日も彼女の目の前には二輪の愛車がスタンバイしている。

「うーん、大きすぎてカゴに入る訳もないし」

現在のキョーコは、とある事情から、どう見ても自転車の積載量を超過した荷物を両肩に担いでここまでやって来たものの、さて帰り道をどうしたものかと頭を悩ませていた。

「無理矢理乗れなくはないけど、かと言って肩に荷物を下げて運転するのってよくないわよねぇ……」

自己分析の傍らで、キョーコの脳内ではいいじゃんいいじゃん、乗っちゃえよと悪魔の囁きがこだまする。

『ちょっと!!アンタって子はっ!仮にも芸能人でしょ。荷物にまみれた余裕のない格好を世の中に晒すつもり!?芸能人なんて夢を売ってなんぼの商売でしょう!?貧乏性もいい加減になさいっもぉぉーっ!』

「……うっ……モー子さぁぁん、ごめんなさぃぃ……」

親友ならば言うだろう痛い指摘に心がチクチク痛む。

『最上さん。そんな大荷物を両肩にぶら下げていたら、どう考えても危険だって事、分かってるよね?事故でも起こしたらどうするつもり?――はあ。一体どうしてそんな無茶をしようなんて思ったのかな?……んん?』

「ひいいっ!すみませんすみません!分かってました!道路交通法を遵守致しますっ、まかり間違っても荷物まみれのひょろひょろ運転なんて致しませんんっ、そんな凍てつく瞳で見ないで下さい!」

誰とは言わないが、本人が耳にすれば「俺はそこまで陰険な物言いはしないよ。というか最上さんの中の俺はいまだにそんなイメージなのか……」と傷ついただろうが、こればかりは仕方がない。
また。脳内で責められている自分の姿を想像し、誰もいない場所で恐れおののく姿は一種異様だが、いつも通りの姿だといえばその通りなので、この際さて置く。

「やっぱり宅配便で送って貰えるようにスタッフさんにお願いするべきだったかな……。でも……忙しそうだったし……それに……」

眉を顰めたキョーコが重い溜め息を吐く。

「今月は結構厳しいからなぁ」

宅配便の配送料はキョーコのお財布事情を考えると、決して安くはない。

事務所に着払いする事で出してもらった所で、結局だるまやへ持ち帰らなければならない訳だし、そのだるまやに送った所で、留守がちなキョーコが受け取れるはずもなく、女将の手を煩わせるような真似も出来ればやりたくはなかった。

「うぅ……行くかやめておくか……」

さて。現在のキョーコが持てあましているのは、先ほど終えたばかりの仕事で手に入れた『賞品』である。
キョーコの座高よりも長く大きな丸太のような形状の布袋と、これまた一メートル弱はあろうかという長方形の箱が入った紙袋。そこに元々持ち合わせている自分の鞄を持たなければならない状態だ。

「10万円相当だって話だし、賞品が貰えたのは嬉しいんだけど、だからってこれを持って帰るのに私がお金を使わないといけないっていうのは、なんていうか負けなんじゃない?!もぉぉ、どうせなら送料まで込み込みにしとけばいいのに!!」

車人口の高い芸能人社会。キョーコのような自転車通勤が異例なので、番組側からすれば、賞品に感謝こそされ、文句を言われているとは微塵も思っていないに違いない。

さて。つまりこれが何なのかという話だが、この大きな荷物は有り体に言えば『寝具』である。
本日のキョーコは、バラエティー番組のゲストとして、BOX-Rの主だったメンバーと番組出演をしたのだが、その番組内容というのが、全員で一丸となってゲームに参加し、クリアすれば、その都度、全員が豪華賞品をそろって獲得できるという代物だ。

「うううっ」

ゲームは5つあったのだが、結果として、クリアできたゲームは1つ。つまり獲得できた賞品も1種類であり、それこそが巷ではトップアスリートも使っているという噂のマットレスと枕。つまりは高級寝具のセットなのだ。
収録が押した事もあり、スタッフは出演メンバーの控え室それぞれに一刻も早く賞品を配り歩かねばならないと慌ただしくしており、あまつ、キョーコ以外のメンバーはもれなくそれぞれに事務所の車で移動だった為に、スタッフの側も宅配便の手配まで気が回らず、キョーコは取り残されてしまった。

「ちょっと無理して乗ろうかしら……いやいや……でもやっぱり……」

やはり危ないという自覚はある為、うーんうーんと唸り声が止まらない。

「悔しいけど、やっぱり局に戻って宅配便の手配をお願いした方がいいかなぁ」

景品の為に実費を使わざる得ないのは、なんだか結局損をさせられたような気がする。
けれども、すっかり日も暮れた街中。大荷物をぶら下げて無茶をする勇気もないのだから仕方がない。

「――お前、んなとこで何やってんだ?」

「は?……ってショータロっ!!」

関係者用の駐輪場に佇むキョーコの背後から、聞き知った声に呼びかけられて振り返ると、松太郎が唖然とした顔でキョーコを見つめている。

「こんな所でなんの用よっ。アンタ暇なの?!」

「アホか!!たまたま通りかかっただけだっつーの。お前こそんなトコで何してんだ?」

スタスタと歩み寄った松太郎はキョーコの抱えた荷物をしげしげと眺め、その遠慮のかけらもない視線にキョーコの不快感が増した。

「なんだ。お前、どっかその辺に寝床でも作る気か?」

「そんなワケないでしょ!人を宿無し娘みたいに!これはさっき番組で貰ったれっきとした賞品よ!人を馬鹿にするのもいい加減になさいよ!!」

荷袋の刻印で寝具だと見破った松太郎が、とうとう宿無しにまで転落したのかと思ったぜと冗談半分の嘲笑を浮かべ、それにカッとなったキョーコが烈火の如き勢いで吠える。

「へぇ……で?持って帰んの?ソレで?」

明らかに自転車を指した松太郎は、打てば響きすぎるキョーコのリアクションが面白いらしく、ニヤニヤとした笑いが止まらない様子だ。

「アンタには関係ないでしょうが!」

自転車移動である事すら馬鹿にされているのだと肌で感じるものの、それが事実である以上、キョーコにできる反論は少なく。

「なんなら乗せてってやっても良いんだぜ?お願いしますって言ってみろよ」

「んなっ!バカにしないでよ!誰がアンタなんかにっ!そもそもこれから宅配便を頼みに行く所なんだから!!」

ますます調子に乗っている様子の松太郎に、これ以上構っていられないと踵を返したキョーコは、スタスタと局内へと引き返したのだが。

「宅配便?オイオイ、人様からの好意を足蹴にする気か?」

「アンタのは好意じゃなくて、余計なお世話って言うの!アンタに借りなんて作ったら、後から10枚も20枚も着せられた恩を形に何言われるか分かったもんじゃないわ!」

余計なお世話よと吐き捨てたキョーコはズンズンと早足で歩くのだが、松太郎はちょっと待てよと後を追いかける。

「可愛げのない女だな、オマエは」

「可愛げ?そんなもん犬にでも食べさせときなさいっぶはぁ!!」

松太郎に意識を傾けながら歩いていたせいで、キョーコは正面からやってきた『誰か』に思い切りぶつかった。

「ひゃああ!」

『誰か』の方がガタイが良かった結果、弾き飛ばされたキョーコは後ろにつんのめり、後頭部激突を覚悟してぎゅうと目を瞑る。

「大丈夫? 最上さん」

「……え?」

いつまでたっても痛みは訪れず、変わりに訪れたのは、二の腕が力強い腕に掴まれた事で間一髪、支えられているのだという実感。

「敦賀さん?」

「危ないよ?」

妄想内の事ではあるが、先ほどもキョーコに危険を警告していた男、敦賀蓮がそこにいた。







thingと寝具をかけてみ・・・たような気がするんだけど、なんか根本的にタイトル間違った気がしなくもない。←英語からっきしなので、流してあげて頂けると助かります。




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