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ACT.215本誌続き妄想
おこんばんはでございます!本誌出ましたね!表紙可愛いですね!中身も可愛いでしたね!
本誌ゲットした早朝は、毎度ながら車内で雄たけび上げてるそやえもんです、こんばんは。
先生の言葉選びとか、もう本当、ボコスコツボをついて下さって、次号も拝めると思うと本当嬉しくて仕方ないです。
あーもう、幸せだなぁーーーー^^

今回のは短めなのですが、あのやり取りの中でキョーコたんがどう考えていたんだろうなぁっていうあたりのものになります。
お楽しみ頂ければ幸いです><





 
ACT.215 本誌続き妄想






恋というものは、ただ綺麗事を願うだけでは手に入らないものだと知っている。

だけど、そもそも、今度ばかりはどんな努力をしたとしても決して手に入れる事が出来ないものだと分かっていたから、だったら極力綺麗なものを見ていたい。自覚した恋心から目をそらさないと誓ってもなお、私は心のどこかでそう、思っていた。



「いいですか!?お目付役がいなくなるからと言って自堕落になってはいけませんっ、特に朝食は何があっても摂って下さい、何があってもです!!」

「最上さん……、俺はご飯くらい一人で食べられる様になってるよ」

「…敦賀さんの言う『人並み』なんて、安心・信用において皆無です。……そうだ、何か証拠になるものを残してもらえれば……」

心配性な後輩という顔をした私は、実は、練りに練った両天秤の中から選んだ言葉を発している。

「『食べましたよ』という行程を逐一写メに撮っておいてもらうとか…ああっ、ダメダメ!そんなのいくらでも偽造できるじゃない!うーん」

なんて浅ましいのだろう。なんて不純なのだろう。

「そうだ」

こんな事、敦賀さんにだけは絶対に知られる訳にはいかない。

「そういえば!!携帯には動画機能というものもついていたはずですよね!!さしもの敦賀さんも動画なら誤魔化しができません!!」

食べている姿を動画にしろなんて、行き過ぎた要求かとも思ったけれど、撮られる事に慣れている。言い換えれば、撮られるという感覚にいささか麻痺している敦賀さんには、幸いな事に自撮りという行為にも大きな拒絶反応もなく、約束は拍子抜けするほどスムーズに取り付けられた。

「そうだね。あ、じゃあ最上さんのメールアドレスを教えてくれる?」

敦賀さんのメールアドレスを手に入れる千載一遇の機会だと分かってはいたけれど。

「え、なぜですか?」

「証拠動画をリアルタイムで確認してもらおうかと」

「いえ。何もそこまでしていただかなくても結構です」

メールにしてしまえばたった数回の動画を受信すれば関係が切れてしまう。

「敦賀さんの一時帰国は3日後ですよねっ」

だけど、アドレスを知らないままでいれば、それが次に会う口実に出来る。
ディスプレイ越しに手が届かない敦賀さんを見るのではなく、生の声と生の表情が見える。

敦賀さんの限られたプライベートの何パーセントかを私の為に割いてもらう事が出来る。
それは、何にも変えられない、どこまでも魅力的な誘惑だった。

「今日のお昼から、8食分の動画ですからね、ちゃんと撮っておいて下さいねっ」

直接あなたの顔が見たいんです。

そんな、言葉には出来ない願望が、心の奥底で、沈殿し、層を成していく。

いつか、この降り積もった感情に私の全てが埋め尽くされて、容量がめいっぱいになった暁には、きっと、私はゆるゆると窒息していくしかないのだろう。
どこかでそう感じながら、そんな未来を一分でも一秒でも先に送る為に策を巡らせようと心に誓う。

なんて計算高いオンナになり果てたのだろう。

これが恋愛というものの泥臭い部分だとするならば、綺麗なモノだけを見ていたかった目は濁り、心は曇りきっている。

耐えきれなくなった私は、飛行機の時間というカードを切って立ち上がった。


ああ、本当に。最上キョーコというオンナは不純で、不埒で、不実な生き物にもほどがある。

こうなってもまだ、もう一度敦賀さんに逢えるのだという希望を手放す事だけは出来ないのだから――。








声が聞きたいからアドレスは知らない←蓮
顔がみたいからアドレスはいらない←キョーコ

→← ふおおおお!なんだこの子達の恋めっちゃ深い!
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