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SS・最愛ノ君ヲ欲ス
こんばんは、そーやです。祝初脱稿です!!!!
か、完結しちゃいましたヨ!!!
今ものすごい達成感。すごい清清しいですねーvvv

前回の尚の殺し方、大変好評だったようで、とてもうれしいですvvv←
そして、読んでくださった皆様の理解力に乾杯!!コメのみなさん、正解ですよー!!
私はこんだけ書いてみても文章という物に、からきし自信がないのにぽろぽろと上げてる現状な訳ですが、
自信ないならやめとけばと思われそうですが、いや、ないなりにもう放り投げようかと。
そんなこんなですが、コレ上げたら拍手お返事に入ります><

ハフハフなりながら(笑)書きなぐりましたが、ここまでお付き合い下さった皆様、
ありがとうございました!沢山の拍手、コメントに支えられて書けました!
正直三回転機があったんですが(笑)
一回目・「最上ノ華~」一話でやめるつもりだった→拍手数にびっくりして続きを書く決意。
二回目・ラストを「悲シミ~」の最後にモー子さんにキョコに自覚を促させて終わる気だった←
三回目・良いタイトルを思いついたーなんて軽く思ってたら、最初の考え直した終着駅でもタイトル負けする事に気づいて、終着駅をだだ伸ばしにした(笑)

というわけで、
みなさん。
      砂を吐くご用意。してください!(真顔)

書きながら、何度「蓮、恥ずかしいからやめて。」って携帯投げそうになった←

そして、若干・・・蓮・・・おまwwwみたいな結果になった。


さて、五回に渡りました最上ノ華。コレにて終幕。
追記よりどぞー!!!


最上ノ華ヲ我ハ愛ス 5 -final-






 ・最愛ノ君ヲ欲ス・











局のエントランスを抜け、駐車場へとやって来た時、ずっと無言一色だった一同の中で、上杉飛鷹が口を開いた。

「奏江、俺は今、死にそうなまでに腹が痛い。お前、今から病院に付き合え。」

「え?…そ、そうね、それは大変だわ。病院に行きましょうか。」

飛鷹のそれは明らかに仮病であるが、現在の状況に飛鷹の心遣いを察した奏江は、いまだに笑顔を浮かべ続けているキョーコを見つめた。

「キョーコ、悪いんだけど、そういう事だから、みんなでご飯は次の機会にしましょう。」

「あ、うん分かった。残念だけど…飛鷹くん、大丈夫?お大事に…ね。」

いつもなら奏江が"キョーコ"と呼ぶだけで舞い上がらんばかりに喜ぶキョーコのこのリアクション。
やはり相当な無理をしている事を察し、今のキョーコに何もできない自分が歯がゆく、奏江は己を殴りつけたい思いに駆られる。

「…敦賀さん、あとは、よろしくお願いします。」

真剣な瞳の奏江と視線を交わした蓮は、しっかりと頷いた。

きっと、ここから先は蓮でなければ駄目なのだ。


「勿論だよ。」


こうして彼らは別れ、キョーコは蓮の車の助手席に乗り越んだ。


――――――――――――――


「今夜はこのまま俺の家に行くよ?いいね?」

蓮はキョーコに有無を言わせずに行き先を決めた。

「分かりました。あ、だるま屋に電話しますね。」

そう言ってキョーコはだるま屋へと電話をかける。



「………………はい、あまり遅くなるようでしたら事務所に泊めて頂きますし、大丈夫です。大将によろしくお願いします。」

ピッと通話を終了した頃には、車は蓮のマンションの地下駐車場に着いていた。

無言の二人はそのままエレベーターへと乗り込み、蓮の部屋の扉をカードキーで開けた。
センサーにより廊下、リビングの照明が点灯する。

「敦賀さん、何か作りましょうか?」

笑顔でキッチンに向かおうとするキョーコを蓮は呼び止めた。

「京子ちゃん、ここに座って。」

椅子にキョーコを座らせて、蓮はその前に片膝を立てる。
それはまるで、絵本の物語に登場する王子様のように…。
蓮はその大きな手で、キョーコの左手を取り、薬指に指輪を戻した。

「よく、頑張ったね。最上さん。」

その言葉をきっかけに、糸が切れたようにキョーコの瞳からポロポロと涙が溢れ出した。
キョーコは蓮の示した選択肢を、女優"京子"になる事で、"最上キョーコ"の心を閉じ込め、その上で、最上キョーコとして振る舞い…実行したのだ。

ローリィに決められていたのは仕事中、つまり演技中は指輪を外す事。
蓮に外された指輪は開始の合図、そして今、蓮に戻された指輪はカットの合図。

「ごめんね、俺は君に酷い選択をさせた。」

涙ですぐに声が出せないキョーコは、フルフルと首を振り、蓮の言葉を否定する。

「…わ……私…が…選んだんです…敦賀さんは…何も酷くありません。」

「それでも、君に…今までの"最上キョーコ"の時間を否定させただろう?」

不破尚を…不破松太郎の存在をキョーコの中で無かった事にする、それは確かに松太郎を驚愕させ、キョーコが復讐を終えた事になった。恨みの対象が"いなくなる"のだから、憎しみの連鎖は終わる…。
蓮の言葉により、キョーコが手を下した復讐、それは単なる拒絶、無視よりも遥かに重い、
不破松太郎という人間の否定、存在の忘却。

彼の存在を理解した上で行なう無視よりも、始めから無かった物として振る舞われる、それは今まで欲しい物は全て手に入れ、甘やかされて来た松太郎にとって、初めての経験、痛みであっただろう。
自分の失った物が、後から気づいても、もう二度と取り戻せる物では無いのだと、彼は気づいただろうか。

けれど、この方法は、キョーコの生きてきた人生の中での大部分、沢山積み重ねてきた時間その物の否定でもある。
キョーコとて痛くない訳は…無い。

「私の事はいいんです…それよりも…私は……復讐に…演技を使ってしまい…ました…。」

キョーコは涙を流しながらも、懸命に声を出す。

「でも、それは俺が促した事だよね?これが悪い事ならその罰は…俺が受けるはずだよ。」

「…っふ……軽蔑…しませんか…?私…こんなに汚い…」

「どうして?君はこうして心を痛めて泣いている。
こんなに綺麗な君を嫌いになれる方法があるなら教えて欲しいくらいだ。」

蓮はキョーコに穏やかな微笑みを浮かべた。

「本当…ですか?」

キョーコの止まらない涙を蓮の手のひらが拭う。

「勿論、それに、さっき言った言葉にも何一つ嘘は無いよ、君は世界中の誰よりも可愛いし、華を持ってる。」

「ふふっ…それは…誉めすぎです。」

少し笑みを取り戻したキョーコに蓮は語る。

「そんなことは無いよ、俺にとって君は、世界中の誰より可愛いお姫様だからね。」

「もう、…敦賀さんは優しすぎます。」

「優しいだけで、こんな事まですると思う?」

そう言った蓮は自らの左手薬指にはまっている指輪を抜いて、キョーコに渡した。

「これって…」

それはキョーコの指輪と全く同じデザイン。

「本当にペアなのは琴南さんじゃなくて、俺のリングの方…なんだよ…。
ずっと…持ってるだけで満足するつもりだったんだけどね……それの内側を見てくれる?」


―I promise that I protect Kyoko―


「…キョーコを守ると誓う…?」

それは指輪の裏面に英語で書かれた刻印。

「君を、誰からも傷つけさせたくなかったんだ…だからこれは俺の誓いの証し。」

「な、なんでただの後輩にここまでしてくれるんですか!?理由がありません!!」

キョーコは淡い期待が胸をよぎり、焦る。
蓮に守られるなんてそんな図々しい期待をしてはいけない。それで今度は蓮を失ったりしたら、今度こそキョーコは自分の足では立つ事が出来なくなる、そんな予感がした。

今ならまだ引き返せると頭の中で警鐘が鳴り響く。


「理由なら、たくさんあるんだけどね…」

「え?」

蓮は右手をキョーコの左手に重ねた。

「最上さん…俺の話を聞いてくれる?」

真摯な瞳で蓮はキョーコを見上げる。絵本の中の王子様のような姿であるというのに、その顔はまるで懺悔をして神父へ許しを乞う告白者のよう…。


「俺はね…人を深く傷つけたことがあるんだ、肉体的にも精神的にも…。」

蓮の言葉を一言も聞きもらすまいとキョーコは蓮の瞳と真っ向から見つめ合う。

「父さんも母さんも沢山泣かせて…困らせた。
俺が傷つけた人はきっと俺を生涯許せないだろうし、俺に許して欲しいなんて言う資格は微塵も無いんだ。
きっと社長に拾われなければ俺はもうこの世にもいなかっただろうと思う…」

「それって…」

「だから俺は世界のどこにいても大切な人を作る事なんて許されない、俺に幸せになる権利なんて無い。そう…思ってたんだ。」

蓮の言葉をキョーコは耳を傾ける。ただ静かに、全てを聞き届ける為に。

「俺の方が最上さんよりずっと汚いだろう?」

自嘲の笑みを浮かべ、蓮は更に独白する。

「こんな俺を最上さんは慕ってくれて、優しさをくれて、温かい気持ちをくれた。
俺に、この気持ちを言葉にする資格は無いけれど、それでも君に伝えてもいいかな…。」

「敦賀…さん…」

「俺は…君が……"最上キョーコ"が、この世界中で誰よりも愛しい、君の事が好きなんだ。」

「う…嘘……」

キョーコは目の前の蓮の言葉が信じられなかった、自分を愛してくれる人なんて、世界のどこにもいないと思っていた。

「君が俺の事を怖いと思っても仕方ないと思う。」

「こ、怖くなんてありません…、敦賀さんは私に自信も勇気も優しい気持ちも沢山教えてくれました。」

「こんな秘密だらけな俺を軽蔑しない?」

「そんなこと…出来ません。敦賀さんは…今、私の目の前にいる敦賀さんが全てです、それ以外の敦賀さんなんて…私は知りません……。」

キョーコの言葉に蓮の表情が驚きに目を見開き、そして破顔を浮かべた。

「ねぇ、最上さん。俳優の"敦賀蓮"はみんなの物、女優"京子"も京子を愛するみんなの物だね?」

「え…?はい、そうですね」

「"最上キョーコ"である君は、どうか俺だけのお姫様になって貰えませんか?」

蓮の言葉にキョーコが止まる。蓮の告白に心臓を鷲づかみにされたように苦しい。

「今、君の目の前にいる"敦賀蓮"のこの腕も、体も、心も、全てを君にあげる、だから…俺に君を頂戴?」

蓮の告白に、キョーコは涙を流していた。
それは先ほどまでの悲しみからの涙でも、後悔の涙でもない。

「…嬉しいと…涙…出るんですね…」

蓮はじっとキョーコを見つめ上げている。

「…敦賀さんは…私だけの王子様になって頂けますか?」

「もちろんだよ、俺は…君を…抱きしめたい。」

「…抱きしめて…下さい。」

顔を赤くしてキョーコが小さく呟いた。
そして、蓮は立ち上がり、椅子に座るキョーコを捕まえて自らの腕の中へと閉じ込めた。

「………愛…してるよ……。」

「私も……あなたが…好き…です。」


その言葉に、蓮はキョーコの唇にキスを落とす事で応える。

「……ふっ…………ん………うん…」

「ン……はっ………」


長く深い口づけは、キョーコからありったけの酸素を奪い、酸欠になったキョーコが蓮の胸を叩くまで続く…。

「……ぷは…っ……し…死んじゃうかと思いました。」

「くす、死なせないよ。」

「ふふ……キスって…こんなに温かいものなんですね…。敦賀さんの腕の中って、とても…安心します。」

蓮の腕の中でそっと呟いて、キョーコは蓮の背中に回した腕に力を込めて、頬を蓮の胸元へとすりよせた…

「最上さん…」

「はい?」

「君が可愛いすぎて困る…」

「へっ??」

「君を抱きたいって言ったら…君は怒る?」

すでに抱きしめてられている状況でさらに抱きたい、と言われれば、いくら鈍いキョーコでも、その意味は分かる。


「えぇぇ!!!」

蓮の言葉に真っ赤になったキョーコは口をパクパクとするばかり。

「くす、ごめん、欲張りすぎたよ…のんびりいこうか…」

「あ…あの…その…」

「ん?」

「ご飯をきちんと食べたあとでしたら…その…」

キョーコの言わんとしている意味を察した蓮は、予想外の返事に驚いた顔を浮かべた。

「いいの?」

「あ…………ハイ…。敦賀さん…ですから…。」

蓮は柔らかい笑みを浮かべ、キョーコに一つキスを落とした。

「じゃあ…一緒にご飯…食べようか…」

「はい…。」




――――――――――――――





――――――――――――――


その日の朝は、キラキラと太陽が瞬いていた。

「おはよう、俺のお姫様…。」

蓮の腕の中で目を覚ましたキョーコは蓮と目が合うなりシーツの中に隠れてしまった。

「顔を見せて、キョーコちゃん。」

「お…おはようございます、敦賀さん。」

「夕べは蓮って呼んでくれたのに、もう呼んでくれないの?」

柔らかな笑顔を浮かべて、シーツごとキョーコを抱きしめた蓮が甘く囁く。

「あ、あの、その、いえ、……そのーっ、追々…呼ばせて下さい。」

「くすくす、畏まりました、姫君。」






こうして呪いの解けた姫君と王子は、幸せな朝を迎えたのでありました。

           FIN

――――――――――――――


終わった・・・(抜け殻。)

いかがでしたでしょうか・・・。
貴方様のお好きなお話となれれば幸いです。

拍手、コメント、感想、両手を広げてお待ちしております(笑)

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