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【キョコ誕2014】Change the future!1
こんばんはでございます!一個前の記事でお知らせさせて頂きましたが、2014年冬コミ。無事に脱稿しました。一応。
スキビとヨナで新刊が出ておりまーす!よろしくどうぞですー!ってまだ通販出来てませんが・・・。
オフ準備的にはあとは、無配だったり、値札だったり、ペーパーつけたかったり、年賀はがき・・・とか、時間が足りない!!!

あと、このキョコ誕がいつ完結するのかっていうアレソレなんですが。一応、インテ行くまでには完結する予定です。というか、完結させるつもりでございます。

タイトルがあまりにも思いつかずに英語にしてみたりしたら、痛々しさが増した気がしたんですが、8年後未来っていうおそろしい設定に飛び出したので、設定からやっちゃってたっていう。
思いついた瞬間は、それ、おもしろそうって思ったんです。すいませ・・・へへへ←反省はしていない。

そして毎度ながら、パスワードはお待たせしきりで本当申し訳ございません。






Change the future!1






何度好きだと思ったかなんて、
もう数える事も出来ない。


たったひとつの恋心を胸に秘めたまま、役者として過ごせる日々に没頭し、時折、声を交わせる幸せに浸り、不意に出逢えた喜びに浮かれる。
そして、本当に稀ではあったけれど、触れる事が出来る奇跡に溺れていた。

私はずっと、敦賀さんだけが好きだった。




――――――――――――――




大切な話がある。
琴南奏江から呼び出されたキョーコは、仕事が終わったその夜、久しぶりに訪れた奏江の部屋で驚きの声をあげていた。


「えっ!?いっ、今なんて言ったの!?モー子さんっ!!」

「だから……。プロポーズされたからOKしたって言ったのよ」

「相手は、飛鷹くん……だよね?」

恐る恐るの問いになったのは、奏江から交際相手の話を聞いたのが、付き合う事になったという報告ただ一度きりだったからだ。

「あっ、当たり前でしょ、他に誰がいるのよ!」

「だってぇ……」

その報告も、すでに一年前の話であるので、つまり二人は順調に愛を育んでいたという事らしい。

「飛鷹くんも二十歳だし、私もデビューして八年目。そろそろ釣り合いも悪くないだろうって……そういう話になったのよ」

「そっか……そうなんだ。びっくりしたー。でも、おめでとう」

「ありがと」

カランと氷の音を立てながらグラスをテーブルに置いたキョーコは、チラリと奏江の表情を伺う。

クルクルとマドラーをかき混ぜる姿は、気恥ずかしさと幸せが入り混じった柔らかで暖かい雰囲気が感じられ、思わずキョーコからもふふふと微笑みが零れた。

「なによ」

「ん~? モー子さん幸せそうだなぁって、ふふふふ」

見ているこっちまで嬉しくなっちゃったと答えると、気恥ずかしさに唇を尖らせた奏江が、そういうアンタはどうなのよと問い返し、キョーコは一体なんの事?と首を傾げる。
すると、奏江はお決まりのように、もー!と言い置き敦賀さんよ敦賀さんとまくし立てた。

「好きなんでしょ?」

「……まぁ、一応」

いつの間にか奏江にすっかり見抜かれてしまっていた恋心は、うまくごまかす事が出来ないまま、すっかり暗黙の了解として定着している。
というのも、運命のいたずらのようなタイミングから、愛の伝道師たるローリィに見抜かれてしまった以降、細心の注意を払っていたというのに奏江にだけはどうしてかキョーコの恋はあっさりと気付かれてしまったのだ。
それは、奏江が唯一無二の親友である事はもちろんなのだが、蓮にだけは気付かれまいと傾けていた必死さの分、他が手薄になってしまったという事の現れなのだろう。

「一応?相変わらずすっきりしてないのね」

「うーん。すっきりもなにも、私は今のままで十分満足してるし、別に危ない橋を渡らなくても……」

「今のままで満足って、呆れた。アンタだってもう八年ランナーなのよ?そこそこの地盤はあるんだし、告白の一つくらいしても差し支えはないと思うけど?」

「そういう問題じゃないの。ただ、言えないだけで……」

「言えない……ねぇ……。理由は聞いても?」

「理由は……」

蓮にはすでに大切に思っている人がいる。そして、それを叶えられないと言った。
長い間そばにいても叶えた様子はないのだから、きっと今でも胸に秘めたままでいるのだろう。
キョーコと同じように。

「敦賀さんって恋人がいたりする訳じゃないんでしょう?」

アンタ以外に親しくしてる女がいるなんて話も聞かないし、と奏江が自身の知る情報を提示すると、キョーコの胸にはわずかに安堵が広がった。

「それは……いないんじゃないかしら。私も知らないし」

実際、キョーコが気配を感じた試しは一度もない。
悲しい決意を孕んだ純愛を抱く蓮を相手に、想いを寄せるなど、不毛も良いところだが、この気持ちは地獄まで持っていく。これもキョーコが自分で決めた事だ。

「で、アンタとはメールやら電話やら、ほぼ毎日してるのよね?」

「えっ?うーん、そうね」

「おまけに、結構頻繁に会ってるんでしょ?ご飯とか一緒に食べる事多いって言ってたわよね?」

「まあ、そうなるわね」

「それでどうして付き合ってません。なんだか……」

呆れを含んだ息を吐く奏江の言いたい事は分からないでもない。
付き合っていない男女の距離感としてはとても近い場所にいる自覚はある。
けれど、

「よく会ってるからって付き合う理由にならないでしょう?」

やはり、最後の最後、あと一歩の所に見えない壁は確かに存在しているのが分かるのだ。

「ならない事はない……と思うけど?それこそ、もっと簡単なノリや勢いだけで付き合ってる連中は世の中にごまんといるでしょうし」

「でも、ほら。モー子さんと飛鷹くんはそういうのとは違うでしょ?」

「そりゃあね」

「私も、そういうのは違うと思うし、出来ないわ」

キョーコにとって、恋をするという事は幸せとイコールではなく、重い足枷のようなものをつける事と同義だ。

「今のままで十分なのよ」

「……そう」

奏江はそれ以上なにも言わず、キョーコも黙り込んだ。
まどろっこしいと思う関係も、当事者が望まないならば外野がしのごの言ってもどうしようもない。

「モー子さん。そろそろ寝ない?夜更かしは美容に悪いわよ?」

「……そうね、そうしましょうか」

この沈黙こそが、どれだけ話したところで答えなど見つからないのだという今を如実に示していた。





――――――――――――――



キョーコが奏江の家で話し込んでいる頃合いと同時刻。

「俺としては、そろそろいいんじゃねーかと思ってる」

「そろそろ……ですか。またずいぶんと曖昧な話ですね」

「うるせーよ。つーか、お前もあと半年もすりゃ30だ。いい加減、腹ぁくくったらどうだ?」

蓮はローリィの呼び出しを受け、社長室にて対峙していた。

「なんの事だか分かりませんが」

「誤魔化すなタコ。覚悟もなしにズルズルしやがって」

「別に覚悟がない訳ではないですよ」

「そうかぁ?視聴率記録にCMキング連覇。あれこれのランキングの殿堂入りに日本アカデミー賞。きっかけは色々あったが、どれも最後はお前が首を縦に振らなかったじゃねーか」

「それは……」

ふううと葉巻をくゆらせたローリィは、クッと口角を上げて笑う。

「それほどに最上くんのそばが離れ難いか?」

「……別に、そういう訳では」

「ったく。お前もそんな調子だから未だに友達以上恋人未満なんだろーが。まどろっこしい」

「社長……、せめて、そんなに日本が離れ難いのかとか言って頂けませんかね」

「誤魔化すなよ。お前の本心なんざ見てりゃ分かる。お互いいい年なんだ、唾くらい付けとけって言ってんだコッチは」

「……っ」

半分以上図星を突かれ、眉を潜める蓮の反応に、ローリィはそれみた事かと低い声で笑う。

「どうせ、『敦賀蓮』のまま彼女と付き合う事は出来ないーとか、クソ真面目に考えてんだろ?」

「それは……」

言いよどんだ姿がローリィの指摘をその通りですと認めているようなもので、ローリィはハンと鼻で笑うと、いつまでもチンタラしてると、お前、マジで本来の自分自身に戻るタイミングなくなるぞ?と呟く。

「もう十分見失っている気がしますよ」

久遠でいた時間と同じだけ敦賀蓮として生きてきた。
むしろ、自我のない童心の時間を考えれば、敦賀蓮の方が長い。
待たせ続けている両親には申し訳ないが、今年もビデオレターで詫びるしかないかもしれない。
そんな蓮の思考を読んだかのように、ローリィは今年からはビデオレターにテンは貸さんからなと言い切った。

「なっ、社長っ!!」

年に一本。送るソレで母の発作をごまかし、父の優しさに甘えてきた。
その機会を失えば、本当に両親に顔向けが出来なくなるというのに。

「つーか、ビデオレターなんぞ用意せんでも、今年は連中が乗り込んで来るからな。必要ねーよ」

「乗り込んでって……」

「つー訳だ。お前。日本で二人を接待しろ」

「接待って、あんな目立つ夫婦がどこに滞在するんですか!?」

相手は間違っても世界のスーパースターさまだ。どこで会おうと目立つに決まっている

慌てる蓮に、ニヤリとしたローリィは一言で切り返した。

「お前んち」

「なっ!!!」

かくして、敦賀蓮の家をターゲットに、台風の直撃が決まったのである。










ジュリさんの個性が分からないまま進めるんだけど、なるようになるよね!っていう。
「それほどに最上くんのそばが離れ難いか?」っていう一言が言わせたかっただけなんですけどね。
もう戻れるけど離れたくないとかいう葛藤があって戻ってないだけだとすると、完全に
乙女敦賀さんの完成です。ファー!!
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