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ACT.222本誌続き妄想
完全に深夜の勢い。
明日見てあれだったら下げますね…。

ということで、ちょっと深夜の勢いで、発作的に書いて、携帯からアップしてたので、追記へ収納致しました。
コミックス派の方への配慮に欠ける行動、ほんとすいませ。
コメント下さった方、ありがとうございます!!!こういう勢いだけで突っ走った時は翌日、しまった・・・と思うのですが、
優しいコメント下さる方のお陰で暴走しててもいいんだ!と思います←

つまりは本誌が罪深すぎるのです、うおおお!

あと、本誌が盛り上がると、ご新規さんが来られるようで、パスワード請求たくさん頂いておりますので、お返事は今しばらくお時間頂きます、申し訳ありません。
通販は週末~週明けに発送致しますー!







ACT.222 本誌続き妄想








ただ、早く顔を見て、安心したかった。

彼女は母親の出ていた番組は見ていなかった。
母親から否定されるという最低の瞬間を知らないのだと。

そう願わずにはいられず、けれど、こんな時に限ってもしかしたらという底知れない不安は、背後からジリジリと忍び寄る。

大丈夫だ。見ているはずがない。何度となく唱えては、効果のない気休めに、気がつけばたいした変装もないまま、アクセルを踏み込む。

赤信号がくれた僅かな時間にカーナビに登録しておいた彼女の下宿先情報を呼び出しながら、何度か走っただろうと己の記憶も呼び起こす。
普段よりかなり乱雑な運転で追い越しを重ね、目的地付近で見つけた適当なパーキングに車を残すと、路肩に停車しているタクシーの列を駆け足で抜き去った。
いつもなら、そこここの視線もある程度気にしたものだが、周辺には営業している飲み屋の電灯しかないのだから、どうとでもごまかしてしまえばいいと開き直った。


どうやらいつも彼女を降ろしていた場所は下宿先から少し距離があったらしく、携帯電話を操作して、詳細な地図を呼び出しながら、上がった息を一度整え、暑さから上着を脱ぎさると、冷えた空気が心地よい。

ああ、こんな事なら一度くらいは下宿先に顔を出して、挨拶しておけば良かったと苦く感じながら、最後の角を曲がり、灯りの消えた看板を見上げてどうするべきか悩む。

電話をかけるにしても、ここにいる理由をどう告げればいいのか。

「――昔とは違うんだ。お前の涙ぐらい、ちゃんと俺が止めてやる」

聞こえてきた男の声に思わず息を飲んだ。

「構わねぇから、俺の前で泣けよ。キョーコ」

なぜここにヤツがいるのか。

ああ、不破もあの番組を見て、そして彼女の心を真っ先に心配したのだ。
頭ではそう理解しながらも、不破の前で泣いている彼女なんて想像も納得も出来なかった。

「……よけいな……お世話よ」

抑揚を削ぎ、感情を押し殺した声がする。

「そんな今にも死んじまいそうな顔してるくせに、虚勢張んなよ。どうせ、誰もいないとこで声上げて泣き喚こうと思ってたんだろ?」

「……っ……」

その痛々しい音が、彼女が傷の深さを如実に語る。

「泣いたりなんか……」

「あほ。図星じゃねぇか。ほら、体なら貸してやるからよ」

「離してっ!」

不破が彼女を抱きしめようとした気配に、歯止めなど出来ようはずもない。

「最上さん」

「…………え?」

「はぁっ!?なんでアンタ!」


突然の乱入に二人は驚いて振り返ったけれど、それにはなんの答えも返さずに、ただ、無心で両腕を広げた俺は彼女の目だけを捉え、「おいで」とだけ言った。

「ちょっ!キョーコ!待っ!!」

飛び込んできてくれた彼女を抱きしめると、持っていたジャケットを頭からかぶせて抱き締める。

「ぅあああああっ!」

途端に響いた彼女の嗚咽に、ギクリと背をこわばらせた不破の反応が一呼吸遅れたその隙に、ジャケットの上から彼女の頭(こうべ)にキスをした。

「彼女を泣かせてやる場所は俺が貰う」

流れる涙が止まるまで、ずっと彼女を抱いていよう。

そう、心に誓っていた。







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やだーん
やだーん
やだーーーーん!
このあとほんっっとにどうなっちゃうんでしょね!?
ヘタ蓮頑張れよーー!(*σ´ェ`)σ
ぴっぴ | URL | 2015/04/01/Wed 05:14 [編集]
Re: やだーん
コメントありがとうございまーす!
どうなっちゃうんでしょうねぇとか思いながらコメント頂いてました。
一応2も書いたので、お楽しみ頂けていればうれしいでっす!
惣也(そーや) | URL | 2015/04/28/Tue 23:34 [編集]
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