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ACT.222本誌続き妄想2
おこんばんはでございます。
もうすぐ本誌ですね、キラリ楽しみスキビ充!
どうやらノベライズも再びだし、あれか、そうか、小説も本にするのかなーとか今年はスキビに色々展開がありそうで、
期待していいですか二期!期待していいですか二期!です。
コミックスにOVAとかCD付けてくれてもいいのよー。ラバストとかアクリルキーホルダーとか付の限定版作ってくれたら
まちがいなく複数買いするから出せばいいんだよー。念。

ところで、四月も中頃ですね。うん、色々ため込んでて申し訳ございません。
毎度ながら、パス返信が滞っておりまする。
ちょっと五月まで仕事の入力とか通知作業が鬼なもので、パソコン長時間無理orz
肩凝りってどうやったらマシになるかなぁ。体操マッサージ服薬湿布ですねはい。

さてさて。前回の続きになります、一応。
前回のが敦賀さん視点で、今回はキョーコさん視点で・・・という。
ゆるーくどうぞー。







ACT.222本誌続き妄想 2





なぜここに敦賀さんがいるのかとか。
どうして来てくれたのかとか。
冷静であったならば真っ先に理由を考えたのだろうけれど。


「おいで」


他の『誰か』にではなく、確かに『私』に向かって真っ直ぐに伸ばされた腕の中に無我夢中で飛び込んだのは、そうするべきだという本能的な衝動。

そうして、糸が切れてしまった人形のように、考える事の一切を放棄した私は、ただただ泣いた。
いつまでもやまない涙を拭ってくれたのは、何度となく触れた事のある敦賀さんの優しさ。

大きな手のひらが何度も何度も背中を行き来し、無言の慰めは理性の全てをグズグズに溶かしてしまう。

「ぅあああああっ」

みっともなく声を上げて、先の事なんて一つも考えずに涙を流した。

抱き締められて、抱き付いて。涙が敦賀さんの服を濡らしてしまう事になんの気遣いも出来ないまま、肩口に思い切り顔をすり寄せる。
そこにある温かい温もりに必死に縋りついた。

そうして、ずいぶんな時間は数えられる事もないまま無為に流れて消えていき。
ようやく身じろぎする事を思い出し、頭からかけられた敦賀さんのジャケットから顔を出して瞳を瞬かせたその時。
視線の先にあったのは、すっかり日が暮れた、見慣れたいつもの街並みだった。

ああ、そうか。この辺りのお店はみんな看板を下ろしてしまう時間だ。
ぽつりぽつりと灯る街灯を見ながらそんな事を考えられるだけの思考回路を取り戻した私の様子を察した敦賀さんは、私の背中を支えるように移動を促した。

「……ぁ……れ……?」

すこしかすれた喉から出た声に、敦賀さんは「彼なら帰った」と呟く。

「泣いている君を見て、彼も心苦しく思ったようだったよ」

「……そぅ……ですか……」

「あと、君の下宿先の女将さんも心配していた」

「女将さんまで……?」

きっと、声を上げて泣く姿を見つけ、声をかけずに戻ったのだろう事は想像に容易い。

「少し、移動しよう」

「はい」

すると敦賀さんは私の手を引き、ズンズンとだるまやの方へと歩く。

「中、入れてもらえるのかな?」

「え? あっ、はい。裏口の鍵は開いているかと」

磨り硝子からほのかにオレンジ色の灯りが見えるあたり、まだ大将は厨房で片付けをしているのかもしれない。

「すみません、夜分に失礼します」

送ってくれるつもりなんだなとどこかで残念に思うと、視線は自然と床に落ちた。
そもそも、どういう訳かこうして一緒にいられた時間がわずかにでもあった奇跡に感謝しなければならない身の程だというのに、私は一体何を思いあがっているのだろう。

扉を開けた敦賀さんは、大将を見つけて頭を下げた。

「敦賀蓮と申します。突然で申し訳ありませんが、おしぼりをお借りできますか?」

「敦賀さ……?」

一体なにをと困惑する私を離さないまま敦賀さんはまっすぐ大将に視線を合わせ、来訪者の気配に気づいてやってきた女将さんも何事かと二人の様子を交互に伺った。

「出来れば温かいものがいいんですが」

「……そこに入っている。好きに使え」

敦賀さんがありがとうございますと頭を下げたのを見た大将は、それ以上は何も言わずに研いでいた包丁を片付けると奥へと引き上げていった。
私の顔面の酷さに気をつかってくれたのだろう。

「まずは温めよう。座って」

敦賀さんに促されるまま客席に座ると、温度を確認しながら持ってきてくれた温かいおしぼりを手渡され、言われるままに目蓋にかけた。

「上からこするのはダメだよ」

おしぼり越しに力を入れかけた私の腕をすかさず引き止めた敦賀さんに、どこまでご存知なんですか?と小さく問いかけると、敦賀さんは多分、最上さんが思っているよりは多くの事を……かな……と濁した答えを返し、冷めるまでは当てているんだよと私の手を上から握り込むようにおしぼりに触れた。

目蓋の上でほかほかとする温かさにほぐれたのか、敦賀さんの優しさに癒やされたのか。ただ、どうしようもない胸の苦しさに、ふううと緩んだ涙腺からは再びの涙がこみ上げ、唇が震える。

「苦しいんだね」

「……っぁ……」

フワリとした甘い空気が鼻腔をくすぐり、ああ、敦賀さんの香りだと思うと同時に、また、敦賀さんに抱き締められているのだという驚きで、落涙の衝動は和らいだように思う。
すんと鼻を鳴らすと、大きな手は、ポンポンと背中を叩いた。

「本当はね。いつまででも泣いて良いよと言ってあげたいんだけど」

甘い美低音は心の奥底まで心地良く響く。

「でも、今の最上さんを必要としている人はとても多い」

「……っ?」

「俺はもちろんだけど、今、最上さんが参加しているBoxRのファミリーもそうだろうと思う」

一気に現実に引き戻されたようで、心臓がドクンと跳ねた。

「誰も、最上さんの本当のお母さんにはなれはしない。だけど、最上さんの周りにはファミリーの絆が確かにある。明日、最上さんが大切にしている家族を裏切ったと傷付かないでいられるように、どうか、今は涙を止めて欲しい」

「……家族……?」

「もちろん、最上さんが最上さん自身を大切にする為にでもあるんだよ」

敦賀さんの言いたい事はとても分かり易かった。
泣きすぎて取り返しのつかなくなった顔では、きっとまた別方面に落ち込みきるだろうから。

敦賀さんはまた、私を掬い上げようとしてくれている。

「それに。最上さんが泣いていると、弱っている所に付け入りたくなってしまうしね」

「…………はい?」

一体敦賀さんは何を言い出したのかと目を点にした私の顔からペラリとおしぼりが滑り落ち、なぜか真剣そのものの眼差しの敦賀さんと視線が重なる。

「俺は撮影中だけのファミリーじゃなくて、最上さんにとっての一生ものの家族になりたいっていう話」

「あ……あの……?」

涙を止める為の冗談にしては話しが大きく、なぜだか敦賀さんの耳朶が赤らんでいる事に気付くと更に目が丸くなった。

「勘違いのないようにはっきり言うけど、冗談抜きでパートナーになりたいって意味だからね?」

「パー……ト……えええっ!!?」

「ああほら、だから、もう少しちゃんと温めて」

すかさずピラリと押し当てられたおしぼりは先ほどよりも生ぬるい。

ああ、自分の体温が上がりきっているからだと感じた私は、次に発するべき言葉を探し、目蓋の上にあるおしぼりの上からぎゅううと顔を覆った。







尚くんの扱いがエアーすぎてどうもすいません。
敦賀さん視点だと、尚くんももうちょっとこう、いい去り方をしてただろうし、おかみさんも慈愛に溢れたことだったはずなんですけども、視点ってむずかしいでござる。


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本誌ー!読みましたか!?
読みましたかぁぁぁぁ!?
続き妄想プリーーーズ!!!!!
ぴっぴ | URL | 2015/04/19/Sun 14:16 [編集]
Re: タイトルなし
勿論フラゲで早朝に読んでますよー!!!
気がつけば223も続き妄想してましたーww
お楽しみ頂けてれば幸いですー!!
惣也(そーや) | URL | 2015/05/23/Sat 22:00 [編集]
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