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SS・晴れの夜の攻防
明日は本誌フラゲ日ですねひゅーひゅー!
相も変わらずとうらぶやってますそやえもんです。ぷりんすどうした←積んでいる。

さてさて、気がつけば五月中旬ですよおそろしい。
色々やりたい事も書きたい事もいっぱいありすぎて結果なにも出来ていない今日この頃なのですが、
夏コミ受かったらいいなぁ←支離滅裂。

ところで、既刊限定の敦賀さんキーホルダーへのお申し込み、本当にありがとうございましたー!
今週末~来週頭にかけて通販の支度させて頂きますので。

そんなわけで、本日の更新はなんとなーく続いているお話の続きのようなそんなような。
前回は晴れの日の憂鬱であります。
告白をすっとばしてちゅーした後のお話です。始めに言っておきます。とても残念系です。






晴れの夜の攻防







唇が触れた事自体には単純に嬉しさが先立ち、天にも昇れてしまいそうな心地を覚えるのみである。

けれど、確定的な言葉のないまま踏み越えてしまった関係ではそれは長く続かない。

まるで足元に断崖絶壁が控えているかのようなジリジリとしたひっ迫感に気付かされ、冷水を浴びせられたようにみるまに冷えていく頭は、数多の負のシナリオを脳裏によぎらせた。

言葉を、気持ちを下さいとねだってしまえば最後。足元から崩れてしまうのではないかという不安を抱えたまま、諾々と行為の全てを受け入れる。

破廉恥だと思いながらも、唇一つで敦賀蓮という存在を一時的だろうと自分のものに出来るならば、己の唇など安い。

それが、最上キョーコの結論だ。

それでも、そんな行為に息が出来ないほどに溺れ、気を失うように意識を手放した夜の後、己の性分に吐き気を催すほどの嫌悪を覚えるのは、最上キョーコという生き物の選択が、欲望的な打算にまみれた俗な物ではなく、愛されたいという清廉な願いが歪んだ果てであるという証しにも思われた。

これは、口付けを交わした翌日の夜の物語である。






「こんばんは。中、入れてくれる?」

「えっと……その」

前夜と同じように来訪を伝える電話の直後、ドアロック越しに交わされた会話は、誰に見られるとも分かりませんし、お帰りになられた方がよくないですか?というキョーコにとっては清水からどころか、世界最高峰の頂から飛び降りるクラスに勇気を振り絞ったものだった。

「どうして開けてくれないのかな?最上さん」

「ええと、それは、その……すみません」

昨日の今日でどんな顔で会話をすれば良いのだろう。
必死で思考を巡らせるが、最悪のパターンを数多考え続けていたキョーコには、名案など浮かぶはずもなく、むしろ蓮はたいして気にしていないのかもしれないという結論に行きつかざるを得なかった。
その証拠とばかりに、朝、目が覚めたキョーコは部屋に一人で残されていたのだから。

空っぽのベッドを思い出すだけで、胸は痛む。

「部屋の前でいつまでもこうしている方が目立つよね?」

「それは……」

確かにそうなのだが、これ以上立て続けに内側へと踏み込まれてしまっては、心の安定が保てやしない。

「やっぱり、こうやってお会いするのは良い事ではありませんし……」

扉を開き、二度、三度と受け入れてしまえば、ひょっとして、自分はこの人に愛して貰えるのだろうかという期待を抱いてしまうのが目に見えている以上、余計な苦しみを知りたくはなかった。

「でも、夕べの事。まだきちんと話せていないだろう?……それとも朝、無理矢理にでも君を起こして話すべきだったのかな」

「かっ、鍵を開けますから少しだけ待って下さい!」

それこそ誰かに聞かれてはマズいワードの連続に、慌てたキョーコはロックを外すと扉を開き、蓮を中へと招き入れる。
そして蓮は部屋に入った途端、キョーコを抱き締め、半ば無理矢理に唇を寄せた。

「……んっ!ひゃぁっ」

反射的に目蓋を閉じれば、次に気付いた時には軽く運ばれてベッドの上だ。

「最上さんは本当にかわいいよね」

「んっ……」

耳元でくすぐられるような誉め言葉も、キスの合間では噛み締める間もなく、反射的に赤らむ頬と、上がる呼吸に比例してキスは深まる。

「逃がしてあげるつもりはないんだ」

「つる……が……ぁ」

厚い舌に絡め取られ、うまく言葉が発せられない。

「……んっ……」

大きな手のひらに縫い止められているせいか、身体には力が入らず、やわやわと口腔をなぞられるピクリピクリと腰が跳ね、零れる音は、自分では信じられないほど媚びた色を纏った喘ぎ声だ。

張りぼての理性はあっけなくも崩れ落ち、夕べのキスよりも甘いような感覚に流されるままどちらのものとも分からない唾液を飲み込む。

体温は十分上がっているはずなのに、蓮の手に肌を辿られるだけでさらに燃えるように熱く感じる。

「ねぇ、最上さん」

まるで誘惑の罠か魅惑の魔法にでもかけられているかのように、とろりと溶けた眼差しを隠しきれないまま、漆黒の瞳を見上げた。

「あの記事の話、……ほんとの事にしよう?」

もっとと欲しがるメスの本能が、さもしい期待で疼き、流されるままに頷くと、目の前の美貌が嬉しげに微笑み、その唇を濡らしているものが自分のものなのだというだけで、得も知れない退廃的な快感が背筋を駆け抜ける。

「最上さんを狙っていた記者に感謝しないといけないな」

「え……?」

一体なにをと問う前に、蓮が口を開いたのが早かった。

「こんなに可愛い顔で応えてくれるなら、もっと早く、抱き締めてしまえば良かった」

「え?…あ、…あの、敦賀さん?」

「なに?」

「もしかして、私の事、それなりに考えて下さっていたり、……します?」

「え?」

「いや、その……遊び相手を探されているとか、気まぐれとか、そういった事なのかな……とか……考えたりも……したり」

しなくもなかったんですがと言うキョーコの質問に、蓮が目を見開いた後、遊びなはずがと言いかけて、あ。と小さく声を上げた。

「……ちゃんとストレートな告白をしなかった俺が悪いのか」

「あの、本当に冗談とかじゃ……?」

「ええと……。うん、いたって真面目な話だね」

「そっ、そうなんですか!?」

「嫌……?」

「……じゃないですけど」

ちょっと信じられなくてと頬を赤らめたキョーコに、蓮はごめんと呟いてキョーコを下敷きに突っ伏した。

「つっ、敦賀さん!?」

かかる重みがぐっと増し、潰されそうだと驚いた声があがる。

「最上さんを絶対逃がさないようにしなきゃって力んでた分、なんだか力が抜けた……」

「えええっ!?」

さっきまでの極悪壮絶夜の帝王のような迫力が一転、ああ良かったという盛大に安堵されたキョーコはオロオロしながら「そんなに私、逃げそうでした?」と問いかけた。

「うん。もう地球を通り越して宇宙にだって逃げていっちゃいそうな顔をしてた」

自覚ない?と言われてしまえばすみませんとしか出ない。

「でも、これで今から最上さんは正真正銘、俺の彼女だよね」

「かっ……かのっ」

面映ゆい単語により、真っ赤に熟れたキョーコを、蓮はぎゅううと力を入れて抱き締める事でさらにピッタリとくっついた。

「あっ、ありがとう……ございます」

胸板に頬があたるほどの近距離に、上擦った声を上げるキョーコを抱き締めたままの蓮が「俺の方こそよろしくね」と呟き、ああもう格好悪いなと大きな身体でまるまるようにうなだれる。

「あの、敦賀さんは格好悪くないですよ?」

「それは最上さんが寝てたからだよ」

「はい?」

言わんとする意味が飲み込めずに瞬くと、蓮は今朝の話だけどと口を開いた。

「先に手を出した手前、どう切り出したらいいんだろうって考えてたら、時間がなくなって話しそびれたんだ」

「えっと……」

「帰ったらどんな絡め手で迫ろうって事ばっかり考えてたら、収録スタジオの場所間違えたし」

「えええ!?」

「うっかり衣装にコーヒー染みをつけて買い取りにもなったなぁ」

「敦賀さんがですか!?」

そんな姿、想像出来ませんと言うキョーコに蓮は社さんに聞いてみるといいよと苦笑すると、だからねと言葉を続けた。

「俺、最上さんに関してだけは余裕ないんだよ」

「ええと、あの」

「最上さんが好きだって事だからね?」

「は、はい」

「ほんとだよ?」

「はいぃぃ」

近さへの羞恥と告白された事の動揺は大渦のようにキョーコの目を回して冷静さを完全に失わせる。

「最上さんは俺の事、好き?」

「へ……?」

あの、一体何を当然の事をお聞きになっていらっしゃるんでしょーかと思う一方で、自分は蓮への恋心を隠す事には成功していたのかという安堵も胸に広がる。

「……好きとまではいかない……のかな?」

「え?あの……」

不安なのだとダイレクトに伝えてくる自信のなさげな声音に思わず蓮の顔を見上げると、そこでようやくあの敦賀蓮だって誰かを好きだという恋愛感情に振り回される事があり、その相手がまさに自分なのだと体感させられた。
それは果てしない高揚感と、こんな時にすら新しい敦賀さんの表情を見てしまったとときめく自分がいかに恋愛馬鹿になっているのかを痛感させられる事となり、どこまでも大きな敗北感が大渦となってキョーコを飲みこんだ。

「……るい……」

「なに?」

「ずるいです~!!!」

まるで悲鳴のようなキョーコの非難に目を見開いた蓮だったが、その非難の一方で自分の胸の中に突撃してきたキョーコの様子で相反する意図をくみ取った刹那、抱き締める腕の力を強めたのであった。







なんというグダグダ・・・。

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