スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

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SS・ふしだらなお兄サマ
九月ですよ、こんばんみー!
なんて早いんだ、一か月っ。ちょっと私生活がバタバタしております現在進行中な感じの今日この頃でございます。
このバタバタは今年の頭からなんですけども、夏コミ原稿の最中から輪をかけてバタバタしておりましてですね、
なんかこう、「そやえもんはやすませないぞーvv」みたいなきちくな神様の声が聞こえた気がしています。遠い目。
本格的に、来年は厄払いに行かないとマズいかなぁという気がひしひし・・・。

そんなこんなで、こちらのお話は、ふしだらな隠し事の続き設定です。まさかの←
パセリの話で思い出せない方は一旦踏みとどまられた方がよいかと思います。なんて独りよがりな。
つまるところ、夏無配ペーパーの再録です。お持ちの方、すみません。
あとヨナペーパーもあるんですが、これをどこに再録するか・・・やっぱりピクシブかなぁ。
スキビのお話もそろそろ更新していきたいので、がんばりますぞー!







ふしだらなお兄サマ






私はなんて破廉恥な行為に及んでしまったのだろうと猛省する事半日と一晩。

つまり、お弁当パセリ事件から時刻は二十四時間の経過を迎えようとしている訳なのだが、例によって二人きりでの兄妹の昼食タイムへの突入と同時に、雪花お手製弁当の蓋が開けられた途端、兄、カイン・ヒールはありありと『残念だ』をその端正な顔面に貼り付けていた。

「……ちょっと。一体なにが不満なの?」

あからさまな落胆ぶりに、弁当作りに余念がなかった雪花は心外だと噛みつく。

すると、分からないのか? とばかりにチロリと雪花を流し見たカインは、再び弁当へと視線を戻して口を開いた。

「今日は入ってないんだな。アレ」

「あっ……あれ?」

なんの事? とすっとぼけてみた所で、アレ=パセリの図式が百パーセントであるだろう事は堅い。
確かに、昨日の今日で弁当箱にパセリを入れる事に抵抗があったので、今日のところはと欠席をと願ったのだが、まさかこうもストレートに突っ込みが入るとは。

「今日もセツに食べさせて貰おうかと思っていたのに」

「はいっ……?!」

ぶうと唇を尖らせてすねる百九十センチはある大柄な男。
それすらもうっかり可愛いなとか思ってしまった恋愛脳真っ只中な雪花、もといキョーコはいやいやいやいや帰って来て私の理性! と儚く散りかけた自らの女優魂の再起動ボタンを連打した。

「にっ、兄さん! もう良い大人なんだから、お弁当くらい自分一人で食べられなきゃダメでしょ!!」

これではまるで小さい子供を諭している母親のようではないか。
もしかして、実はからかわれているのかしらと冷や汗をかきながら説得を試みると、カインはそんな雪花……むしろキョーコの内情になど頓着した様子もなく、まだドレッシングのかかっていないミニトマトを指先でつまんだ。

「このままでも食べられるな」

「えっ? ああ、そうね」

口元に運ばれ、プチリと毟り取られた緑色のヘタが弁当箱の蓋にポイと放り投げ入れられる一連の動作すら映画のワンカットのようで思わず見とれる。

ふううっと雪花の魂が抜けかけてしまったからか、ドレッシングをかけて出来上がりだったのにと、少しばかり完成系の見栄えにこだわりがあった職人気質のキョーコが顔を出し、それは素直に音になってしまった。

「ドレッシング?」

「っ、べつに、どっちでもいいわ。美味しく食べられたならそれでいい……」

「……そうか」

耳聡く拾ったものの、それ以上キョーコの呟きを追及しなかったカインは二つ目のトマトを口に放り込むと、それを噛むでも飲み込むでもなく、歯先で咥えた。

「兄さん?」

中途半端に動きを止めたカインにキョーコは怪訝な視線を向ける。

「……ほら」

「はい?」

推奨される食べ方など知った事かとばかりにカインは咥えた赤いミニトマトを雪花に向かって突き出した。

「えっ……?」

それはつい昨日、パセリでやらかしたキョーコと同じ所作である。

(まさか、私に取りに来いって事……?)

出来ればなかった事にしてしまいたいなぁと思うほどには勢いまかせにしでかした己の言動に苦悩を続けているキョーコを知ってか知らずか。カインはミニトマトを咥えたまま動かない。

「ん――?」

どうした、食べないのか? という雰囲気が漂う中、キョーコはゴクリと生唾を飲んだ。
カインとしての蓮が髪色を変え、多めに下ろした前髪で素顔を全開にさらす事はないように心がけている分、長い睫毛のまばたきを直視出来てしまったのはまずかったらしい。

普段ならば姿を潜めているはずの敦賀蓮の気配も感じられる艶めいた双眸がじっとキョーコを射抜く。
ほら、早くおいでという微笑みの元、細められた眼差し一つに込められた誘惑の効果はいかばかりか。
唇はセックスシンボル。眼差しは悪魔の誘惑。
キョーコはくらくらする自分を気取られないようにする事で手一杯だ。

「ん?」

どうした、来ないのか? という幻聴が聞こえた気がする。

(やっぱり私は試されているのかしら)

ドキドキとする拍動を聞きながら、強烈な引力に引かれるように少しずつカインの元へと唇を近づける。
獲物を狙う猫科の動物のように背筋はしなり、丸い球体にくらいつかんとグロスが艶めく唇が開いた。

「……んっ……は…………んんんんっ!? むっうっ!?!」

少しぬるくなったトマトを受け取り、自らで歯を立てようとした刹那、今度は覆い被さってきたケダモノの温かい舌が口腔内をめいっぱい蹂躙し、嵐のように去っていった。

「…………なっ、なっ!!?」

「誰が全部やると言った?」

「兄さん……」

真っ赤な顔で息を荒らげるキョーコの口の中には半分になったミニトマトの酸味が広がっているようだが、混乱を極める頭はまだ味など一つも理解出来ていない。

「半分は俺が食べる」

「……あっそう……」

 
上機嫌に弁当を食べ始めたカインを前に、歯を立てる事のないまま半分になってやってきたミニトマトをキョーコは疲れきった表情でごっくんと飲み込んだ。

だってやられっぱなしは性に合わないんだ。
――そんな男の声が聞こえた気がした。








やられーたらっ、やりかーえせっ!ヒューヒュー♪←お酒は飲んでいません。


ところでしばらくタイトル間違えていた事にやっと気付きましたよー!びっくりした。びっくりした!!!そんな10月orz
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