スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

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SS・エピソード0
はい。こんばんはでございます。
比較的早く帰ってこれたような気がしているのは気のせいかなと思いながらの更新でございまーす。

本日の更新は昔話としてこういう話があったりしないかなぁ、ないかなぁ。っていう。
勝手にはじまりを妄想した結果・・・なのでございました。
あれだね、掘れば掘るだけまだまだ出てくるね書きたい話!っていう。
スキビ楽しい^w^早く本誌でないかなぁ・・・・・・っ

拍手コメントや通販到着連絡、拍手にと本当にありがとうございます^^
いらしてくださってるみなさまにいつも元気を頂いております!
パスレスはまた再び止まってますが、近々また開始しますので、もうしばらくお待ちくださいませ!









エピソード0







その朝、煙管を片手にしたボスは紫煙をくゆらせながら言った。

「Are You Ready?」

「日本語で大丈夫ですよ、社長。俺は日本人なんですから」

「フン。ついこないだまでわびさびのなんたるかも分かってなかったような若造が言うようになったじゃねーか」

「そこは社長の教育の賜物ですね」

こうして敦賀蓮としての人格を強く、色濃く焼き付け、日常を過ごせるまでに成長出来たのは、間違いなくボスの尽力の結果だ。
感謝していますと柔らかく微笑んでみせると、ボスは俺の仕上がり具合に満足だというようにニヤリと笑った。
テーブルの上にある灰皿にコンとひとたたきをして刻み煙草の燃えカスを落とす。

「っし。ここまで仕上がったならそろそろ良いだろ。今日はお前のお披露目イベントについての話をしてやろうじゃないか」

「……ありがとうございます」

とうとうこの瞬間にたどり着いたのだと思うと、いっそうの緊張が込み上げる。

「お前に用意した舞台の選択肢は三つある」

「三つ?それはまた、贅沢な話ですね」

やはりどこかで過保護なボスの心遣いには頭が下がる思いだ。

「まあ、もちろん。どこを選んでも超ドS仕様にしといたがな。最初で転けたら最後、後の道ははさして残んねーぞ」

「それはそれは、逆に楽しみです」

失敗の許されないデビュー戦。
本心を言えば、今度こそ成功してみせるという気概しか持ち合わせていないのだから、こんな台詞はただの虚勢だ。

「生半可なデビュタントじゃ楽しめないからな。俺が」

自分の娯楽だというスタンスのボスだが、救い上げてくれたあの瞬間を知っている身の上では、軽口を額面通りに受け止められるはずもない。

「それで、一体どんなステージを?」

舞台か、テレビか、それともCMだろうか。逸る心をなんとか鎮め、余裕ぶった口調で問う。

「おったまげんなよ~」

固唾を飲んで、ボスの言葉の続きを待った。

「先月からうちのHPにお前のパーソナルデータも晒しておいたんだが、ついでにウチからの大型新人なんだが専属にしてみる気はないかといくつかのブランドに持ちかけておいた」

「ブランド?」

「現状、三社が興味を示していてな。早ければ再来週の都内開催のコレクションからだ」

「コレクションって、ショーモデルなんですか!?」

思ってもみなかった方向に目を丸くしていると、ボスはたりめぇだろ、何様だお前はと唇を歪めて笑った。

「晒しておいたのはお前の面の一つも入ってないテキストオンリーの宣材だったんだぞ?それで押さえられる仕事なんざカラダで取る以外にあるか。モデルでも通用する体型に産んでくれたジュリに感謝しとけよ」

「それはまあ……確かにそうなんですが、しかしまた身体でって語弊を招く表現ですね……」

簡単な事のように言ってはいるが、まだなんの実績もない俺の為に事務所の培ってきた信頼だけで勝ち取って貰えた最大限に大きな仕事であろう事だけは理解した。

「誰も聞いてないんだ、ちっせー事は気にすんな。こっちで華々しく活動するなら、専属の一つくらいはこなしておくべきだと判断した。それだけの事なんだから」

「ありがとうございます」

ショーで成功を手に出来れば、それはすべからく次に繋がる。
本格的な専属モデルとしての活躍であり、そこからのメディア進出も大いにあり得るだろう。

「それから、敦賀蓮につけるマネージャーは明日紹介する」

「分かりました。男性ですか?」

「当たり前だ。余計なトラブルを抱える可能性なんざ、最初っから持たんでいい」

「お気遣いありがとうございます」

最初から誰であろうとプライベートに踏み込ませるつもりはなかったが、ボスの気配りはやはり有り難い。

「さて、三社の概要だが」

「社長」

「なんだ?」

遮るようにかける俺にボスは怪訝な顔を向ける。

「専属になった場合、一番自由度の高いブランドはどこですか?」

「自由度?」

一体何を言い出したんだといった表情のボスの視線が、一度も外していない腕時計をすがめた。

「なるほど……」

時計の針が止まっている事などとうに気付いていただろう。
それでも、問うでなく、それだけで伏せられた視線は、きっと、俺の言いたいわがままなどほとんど見通しているに違いない。

「それなら、アール・マンディだな」

「分かりました」

ではそこでと決断した俺に、もう取ったつもりの話なのかとボスが笑う。

「勝ち取れないと思っている仕事を回してきたんですか?」

ふてぶてしく言い切ると、ボスはクハハハと愉快を声に上げた。

「そりゃお前。取ってきてもらわなきゃ困るさ。色々とな」

「取りますよ」

言い切る言葉に願いを乗せる。
ああ、これが言霊っていうやつかと熟読していた国語辞典の一つを思い出しながら、俺はもう一度呟いた。

「取りにいきます、全力で」

今度こそこの手のひらに掴んでみせる。

それがどんなに難しい事だろうとも――。










デビュタントはフランス語の社交界デビュー的なアレだったと思います。確か。

やっぱりローリィが蓮に特別待遇なのは始まりがアレだったからですよね、うんうん。
なので、最初はこのくらいからならお話として成り立つよなぁって考え出したら止まらなくなりましてですね。
敦賀蓮という存在は本当に罪深い・・・。

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