スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

SS・エピソードは真夜中に
もういくつ寝ると11月が終わってしまいますね、早すぎる一年が切ない今日この頃ぼんそわーる!><

ゆっくりまったり続いてるシリーズっぽい感じの第4回目です。
ほんと更新自体亀なのですが、楽しみにしてくださってるとコメントや拍手をくださったみなさまありがとうございます^^
もう少しだけ続けたいと思いますので、お付き合い頂けるとうれしいです!
書きたいものはほんといっぱいあるんですが、ままならない・・・。

あ、最近針治療に通いだしたんですが、けっこう効いておりますよ!お財布にもだいぶ効いてますが!
健康って尊いなぁ・・・来年は無病息災で行きたい・・・。

そんなこんなで、月末引っ越しするのですが荷詰めゼロなもので、ちょっと作業もしてきますノシ
レスポンス滞ってて申し訳ありませんがいましばらく・・・。






エピソードは真夜中に






まずい。想定よりもかなり押してしまった。

営業用の笑顔を貼り付けたままアール・マンディの打ち合わせを終えた社は、チラリと手元の時計を確認し、今にも日付が変わろうかという状況に軽い胃痛を覚えていた。

だからといって取り乱す訳にもいかず、全力のポーカーフェイスで蓮の車に乗り込むと、スマートフォンを取り出し、何度目かになる検索を始める。

敦賀蓮。京子。他にもいくつかのキーワードで検索をかけているが、いまの所、それらしい情報は出回っていない。

(キョーコちゃんの土下座乱舞が功を奏してるって事かな)

今回もまだ大丈夫だったと静かに胸をなで下ろした社は、端末を内ポケットへとしまい込み、夜景の広がる外へ視線を向けた。

「社さん、今日は何かあったんですか?」

「えっ!?なっ、なんでそう思うんだ?」

絶妙なタイミングで蓮が問いを投げかけ、いまだもって状況を説明しあぐねていた社は素直に驚嘆した。

「だって、社さん。今日は昼からずっと手袋をしたままですよ?」

よっぽど大事な相手先の連絡待ちなのかと……と、社の手袋を指摘した蓮はそこで言葉を切り、社の答えを待つ。

「それは……まあ、大事っちゃ大事には違いないんだけどな……」

とはいえ、詳しいあらましは、やはりキョーコ自身の口からしてもらうべきではないかというのが社の考えだ。

「? では何かマズいネタでも掴まれましたか?特にこれと言ってなにかした記憶はないんですけど……」

まあ、この業界の事ですし、突拍子もない話が出て来ないとは限りませんからねと蓮は苦笑してみせる。
手袋一つでそこまでの考察を巡らせてみせた蓮に、鋭い。鋭すぎると社は反応に困り、ぐっと言葉を飲み込んだ。

「違いましたか?」

「…………まあ、そんなとこだな」

歯切れの悪い社の様子に、これ以上はつついても得るものはないと判断したらしい蓮はそうですかと軽めの相槌で返す。

「ところで、社さん。もうこんな時間ですし、今から事務所に寄らなくても、明日の朝、事務所集合すれば良かったんじゃないですか?」

良かったらこのまま社さん家に回りますよと言った蓮に社がいやいやいやと慌てた声を上げる。

「事務所で頼むよ、多分、まだ待ってるはずだから」

現時刻までにキョーコからの連絡が入っていないという事は、約束通り待っているはずなのだ。向かわない訳にはいかない。

「待ってる? 分かりました」

日付をまたいだこの時間に誰が? と不思議顔の蓮が事務所に向かうルートに乗るべくウインカーを出して首都高の降り口へと向かった。


――――――――――――――


(しかしこれじゃ蓮のヤツ、絶対俺の事、怪しんでるよな。んーっ、どうしたもんかなぁ……)

微妙に長い沈黙を前に、先に気まずすさを覚えたのは社だ。
自分の不自然な態度が明らかに不審を呼んでいるという事は分かっている。

(話を聞いて喜ぶにしても、困惑するにしても、ひょっとして少しくらいは予告した方がいいのかな……)

先に軽く臭わせておくことで、無難にやり過ごしやすくなるかもしれない。

「あのな……蓮」

「はい?」

(鬼が出るか蛇がでるか……)

「事務所で待ってくれてるのはキョーコちゃんなんだ」

「最上さんが?」

「そんな訳だから、これ以上の詳しい話はキョーコちゃん自身の口から直接聞いて欲しい」

このくらいなら毒にも薬にもならないはずだという確信はあった。

「分かりました」

社の見通し通り、蓮もそれ以上は聞かない。

けれど。

(……ん?んんっ!?)

「れっ、蓮?」

体にかかる負荷が明らかに増している。
ということは。

「頼むから安全運転でヨロシクな?」

「もちろんです」

(嘘つけぇぇっ!一般道だぞここっ!!)

キョーコが待っている。それだけで明らかに加速するスピードに、社は『車のCMを受ける事だけはやめよう』と心に誓った。




――――――――――――――



「最上さんが待っているとすると、やっぱり部室でしょうか」

「そうだな……、多分そこであってると思う」

そういえば場所の約束はしていなかったが、キョーコが事務所内で長時間滞在するとなれば部室に違いない。

「仕事引き受けたりしてないといいんだけど……」

部室にいる時間が長いとなれば、ラブミー部への依頼が舞い込む可能性は否定出来ず、依頼事は出来る限り応じるキョーコだ。部室内で内職に励んでいたとしてもおかしくない。

「そうですね、勤勉というか、休む事を知らないというか……」

キョーコを気遣う蓮に、社は内心ではお前が言うなって感じだけどなと思いながらも頑張り屋だからなぁと無難に答えるに止まった。

「ああ、明かりが漏れてる」

やっぱり部室だったなといささかの早足で扉の前までたどり着くと、蓮がコンコンコンとノックをする。

「…………あれ?」

返事があると思いきや、なんのリアクションもない事に蓮と社は顔を見合わせると、うーんと少し考え込んだ。

「最上さん、開けるよ?」

とにもかくにも中の様子を伺おうともう一度ノックをした蓮は、ゆっくりと扉を開け、そうして状況を把握した。

こっくり、こっくり

「……寝ちゃったみたいだな」

「ええ、俺たちが待たせすぎましたね」

パイプ椅子に座ったつなぎ姿のキョーコが、寝息を立てながらコクリ、コクリと船を漕いでいる。

「やっぱりキョーコちゃんだって疲れるよな」

「でしょうね」

無茶も無理も通せる10代の身体。とはいえ、この深夜ともなれば睡魔も訪れようというものだ。
微笑ましいものを見る眼差しの蓮と社だったが、次の瞬間、空気が変わった。

「あっ……」

一層深い眠りに落ちていく瞬間だったのだろう。ふううとキョーコの頭が空を切り、とっさに蓮が腕を伸ばす。

ポスン


「ふう、危なかった……」

「…………はあああ、良かったぁあ」

蓮の大きな手のひらがキョーコの頭を押し止め、なんとか落下は免れた。

「蓮、ナイス」

けれども、中途半端な中腰でキョーコの側頭部を受け止める格好になった蓮の姿勢はスマートとは言い難い。

「ぅんん……」

身じろぎしたキョーコに、おや?起きるのかな?と男二人の注意が向けられた瞬間だった。

「っ!!?」

「ふぉっ!!」

ふにゃあと幸せそうに柔らかく笑ったキョーコが、まるで子猫のように蓮の手に頬をすり寄せた。

中腰のまま息を飲んで固まった蓮と、見てはいけないものを見てしまったと飛び跳ねて後ずさった社の動作は対照的だ。

「れっ、蓮っ。いくらキョーコちゃんが可愛いからって、くれぐれもここでは襲うなよ!じゃっ!俺は帰る!!」

「えっ!?ちょっ、社さんっ!!」

こんな状況見ていられないと竜巻のような勢いで部室を飛び出した社を引き留める術はない。

「…………ふぅ」

蓮は天井を見上げると、心の中で理性理性理性と三回唱えてからそうっとキョーコの頭を持ち上げる。

ギリギリ手が届いたパイプ椅子を手繰り寄せると、この体格に産んでくれた両親へ感謝を思いながらキョーコの真隣へと腰掛け、左肩にキョーコの頭を寄りかからせた。







某声優H氏のイベントで、腕枕はほんとに腕の上じゃなくて肩下(脇)あたりに頭を置いて上げてください、男子の腕がほんとに死んじゃいます。と真面目にご教授されましたwまかりまちがえたら神経いっちゃいますからね!だそうですよ。

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