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SS・エピソードサイレンス
こむばんはー!!寒いですねー!!!
今年まだ温かい方だけどやっぱり寒いです。早く来て春っ

そんなこんなで、1月インテのスペース頂けましたので、行きますです!

スペースはこちら→
1/10 インテックス大阪  6号館Aゾーン モ-20b 「光の箱庭」 であります。

コピー本持っていけたらいいなと思って水面下ガリゴリしておりますです。
その次のSCCはOK貰ったので東京参る予定ですよー。来年もがんばる!!!


ところで、本誌の抽プレのキョーコちゃんの年賀状。ことしもめっちゃ可愛かったですね!!!カレンダーの女子三人、
麗しいですねぇぇぇ、先生CG技術ゲットしてからほんと、美しさにさらに磨きがかかってるのに、アナログ彩色もきれいだし、もう意味が分からん。
また原画展してくれないかなぁぁっ










エピソードサイレンス





心安らぐ温もりの気配を感じ、もっとそばにと身をよじらせる。
それは、瞳も開いていない中でも母親の温もりを求める仔猫の本能に通じるものであり、生き物に刻まれた摂理だろう。

力強いものに守られていると感じる温かさに、自分は今、えもいわれぬ幸福に包み込まれている……と、安らかな眠りの中でゆっくりと悟り、微睡みに落ちているという自覚が頭の隅を掠めた刹那、ふわりと鼻孔をくすぐる空気の気配に、あれ?という一つの疑問符が浮かび上がる。
それは、凪いでいた世界に生まれた小さな波紋だ。

(ああそっか……私……)

そうだ。自分は眠っている。

(事務所で……寝ちゃったんだ)

ふわふわと空を浮かぶシャボン玉のように夢見心地をたゆたっていただけの感覚が、時間の流れを思い出したようにパチンパチンと弾けていく。
なぜ、この場所で眠ってしまう事になったのか。早く理由を思い出せと訴える覚醒のうねりの中でキョーコは一つの音を耳にした。

――カシャ

(いまの……?)

胸の内に苦いものがこみ上げてくるのを、なぜだろうと不思議に思いながらも理由を掴み損ねたキョーコは、定まらない思考を必死に巡らせる。

ええと、あれはなんだったっけ。
この音も香りも全ては知っている事のはずだろうと誰かが語りかけてくるのに、まだ目覚めていない頭ではその正体が掴めない。

早く起きなければ。そうは思うけれど、まだ起きたくないという相反した心が、温もりの側へ、優しい方へと深く身をよじらせた。

――カシャ

(……この音は……?)

既視感染みた知覚に胸が締め付けられる。

――カシャ

(…………ううんんん??…………)

ただ空気を求め、必死に海面を目指していただけのはずが、いざ吸い込んでみれば、取り込んだ酸素に肺が驚き、咳き込んでしまう感覚に似ていた。

(……んんん?)

夢現。己が妄想した世界の中の幸せだと思っていたが、これはどうにも違う気がする。

(えっえっ?……ちょっと待って。……この……肩っ!?)

まさか、そんなと恐る恐る目蓋を開き、頬に当たる温もりの正体を視界に入れる。けれどもそもそも見るまでもなく自分はこの身体を知っている。

頭を寄りかけていた先にあるのは逞しい男の肉体。
それはキョーコが恋心を自覚した相手に間違いない。

(うっ……うそぉぉぉっ、なななななんでっ!?)

ギョッとしながらも驚きのあまり飛び退く事もままならず、うろたえながらカッキンと硬直したキョーコの気配に、温もりの主が気付いた様子を見せた。

「……あ、最上さん。起きちゃった?」

「………………敦賀……さん?」

起きているとバレてしまった以上、蓮の問いに答えねばという一念でギギギギギと錆び付いた蝶番のようなぎこちなさで頭を起こし、眼球だけで蓮の顔を見上げる。

すると、スマートフォンを天井に向かって伸ばす腕を下ろした蓮が、ひっそりするつもりだったイタズラが見付かっちゃったとでもいいたげな気恥ずかしそうな顔でキョーコを見下ろしていたものだったので、キョーコはまた一つ敦賀さんのレアな表情を見てしまったとただただ驚愕の眼差しで向き直った。

「ええと……敦賀さん……あの、これは、一体?」

先に一人で眠ったのは自分だったという自覚がある以上、後からやってきた蓮が、眠るキョーコに肩を貸してくれたのだろうという想像は容易い。
それでも蓮に説明を求めたのは、どう見ても、蓮が携帯電話を構えていたからだ。

(これは……因果応報ってヤツなの!?)

まさかこの状態で天井を撮影していた、なんて事があるはずもない。

「いや、んー、ああ、そうだ。最上さん」

何事かを考える素振りの蓮の様子に、ひょっとしなくても自分は今、敦賀蓮流のスイートな仕返しをされているのだろうかと身体を強ばらせた。

「なんでしょうか?」

「カメラはここだから」

「は?」

再び上空へと持ち上げられていく液晶上部の黒い小さな円。
つまりは内カメラを差した蓮の指先を追いかけると、自然に近付いてきた蓮と頭の高さが並ぶ。

「えっ!?」

距離感に胸を高鳴らせ、動揺したキョーコが目を丸くして声を上げたその瞬間。すかさずパシャリとシャッターが下ろされた。

「うん。可愛い」

「はいぃ!?」

カメラ目線のツーショット。しかもぴったり寄り添った画像の取れ高をニコニコ笑顔で確認した蓮は、どうやら撮影したてのそれに保護をかけたらしく、室内にはピロピロリーンといういささか間抜けな機械音が響き渡る。

「あっ、あのっ」

可愛いと誉められた事自体は嬉しいけれど、自分の寝起き顔が本当に大丈夫なのかはキョーコ自身に判断がつかないどころかこの男前の隣で寝起き顔という現実はいたたまれない気持ちになるはずだと理解している。

「さっきのはブレてたんだけど、こっちはブレてないよ。ほら」

「そうですね……って一体どうされたんですかいきなりっ!」

見せられた画像は確かに蓮がキュラリストもここに極まらんばかりの美形男子ぶり。予感通りビックリ顔で残念な自分はさて置き、そもそも『今度は』という事はこれは2枚に及ぶ結果な訳で、もはやキョーコにはどこから突っ込めばいいのか分からない。

(まるで恋人みたいなツーショットになってる。その画像欲し……いやいやいやいや、落ち着くのよキョーコ)

混乱のあまり遠くへ旅立ちかけた自分を立て直し、あのーそのーと意味のない言葉を発するだけの唇にほらしっかりとエールを送る。

(ほら、聞くのよ、キョーコ。どうしてそんな写メを撮影したんですかって……)

そうすればこの疑問符の乱舞も落ち着けるはずというキョーコの考えは、次の蓮の一言で木っ端微塵となり果てた。

「ああ、最上さんにも送ろうか?」

「お願いしますっ」

恋人同士のように見えた画像に釣られたキョーコが『そうじゃなくて!』と地団駄を踏むのは画像送信の為にととうとうメールアドレス交換をしたその瞬間の事である。







似たもの同士な所業をしてくれるって信じてるわけです。
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