スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

SS・願い事はひとつ分
アイルビーバーーーーック。

こんばんは、お久しぶりです、そやえもんです。
しばらくご無沙汰しておりましたが、みなさまいかがお過ごしですかー?

そやえもんは五月のインテの前日までの一週間を沖縄旅行しておりまして、ちゅら海水族館を満喫したり、島でシュノーケルしたりダイビングしたり、きゅ。さん、珠々さんと沖縄オフ会したりとほんとリア充でしたともー!お二人とも素敵な気遣い美女でおっさんはほんとニマニマです。
梅雨だしオフシーズンだったので、台風が心配だったんですけども、雨もほぼほぼ降らず、なんなら遭遇率の低い野生ウミガメにばっちり遭遇したりしたので晴れ女だからね!と自画自賛してました←
予報が雨だったって事があって、キャンセルが出てシュノーケルのガイドさん貸し切りだったり、別日のクルーザーも貸し切り状態だったりw
オフシーズンならではなんですが、どこのセレブみたいなリゾートホテルで最上階のプールとかプールサイドでカクテルとかやらかしたり、全力で遊び倒してきたんですけども、そっから帰宅からの翌日また大阪に飛んでインテ参加したりしてました。
インテにお越しで、お話してくださったみなさま、本当にありがとうございましたー^^
お土産渡した友達に、旅行をネタに蓮キョ書けるね!って言われたんですけども、はたして何を書けばいいんでしょうね!!

で、現実に帰ってきたら今年上司運がなかったおかげでドエライ目にあっているなうなわけで、とか言いながら逆転裁判6プレイにあけくれてたんですけどね・・・。今日全クリしたよ^^

そんなこんなで、本日の更新は大遅刻の七夕物です。時系列はDM撮影時あたりとお思いくださいまし。
敦賀さんあるあるなお話、だと思うの。






願い事はひとつ分






あ。まずい。


そう気付いた時には手遅れだった。

右手の中にあるのはサインペン。
左手にあるのは色紙にしては薄く、細長く切られた水色の厚紙だ。

(しまったな、小さな穴も空いているし……これは)

条件反射的にサインしたものの、紙とペンを手渡した撮影スタッフは、他の演者を見つけた途端、そちらへと行ってしまった。

(どうにも対応を間違えた気がする)

敦賀さんもどうぞとペンを渡されたのだから、なにかを書いて欲しいという意図があるはずだが、予測がつかない。

求められたのがサインではないとするならば、これはなんの為の紙だったのか。

(俺は何を書けば良かったんだ?)

ポクポクポク……と考え込んでみても、どこかの小坊主のように閃くはずもなく。

(多分これ、笹の飾り……だよな?)

あちこちで見かけた覚えはある。
この季節、局や事務所で見かけた笹飾りに間違いない。

(もっとまじまじと観察しておけば良かった)

見かけたのがことごとく人通りの多い場所だった為に遠目に済ませていた事が災いした。

(まずいな……)

飾りに書くべきフレーズが分からない。

(社さんに聞くわけにもいかないし、どこかにヒントはないものか……)

なにかないかと静かに視線を左右に巡らせるが、見える笹飾りはやはり目に見えて遠い。

(クッ……俺の視力が6、0あったら良かったのに)

眇めた程度で見えるはずもないのに諦める事も出来ず、じぃいと目を凝らした。



「敦賀さんは短冊になにを書かれたんですか?」

「っ!! 最上さん」

かけられた声にドキリとして振り向くと、彼女も手には厚紙とサインペンを持っていて、どうやら俺と同じ状況にいるらしいと理解すると同時に、中途半端な己の笹飾りの内容が読めない角度に伏せてしまった。

「えっ?」

あからさまに隠されると思っていなかったのだろう。彼女は目を丸くして驚いている。

(あー。しまったな……)

他の誰かが相手なら多少悪く思われても構わないのだけれど、彼女とだけは気まずくなりたくない。

「いや、少し失敗したから見せるのが恥ずかしくてね」

「短冊を……ですか?」

俺の言葉を不思議そうに受け止める彼女に苦笑いで頷く。

「うん。そういう最上さんはなにを書いたの?」

よく見れば、彼女の笹飾り――短冊は俺のものとは違い、橙色の紙に糸が通されているので、どうやら完成しているようだ。

「えっ?ああ、私はですね……」

とっさの機転だったが、どうにか失態を濁せたらしく、彼女はひょいと俺に向かって披露した。

「またこのチームで撮影出来ますように、です」

なるほど、ただ願い事を書けば良かったのか。と、肩の力が抜けたそこに、彼女は遠慮がちに問いかける。

「敦賀さんは……」

言いたくないのならこれ以上は聞きませんから無理に言わなくても構わないんですよといった含みを持った間が無性に口惜しい。
そんなに簡単に諦めてしまわないでくれと勝手な事を思い、今、可能性のある屁理屈を探す。

「うーん。そうだな……。最上さんなら……バラしてしまってもいいか」

「え?」

面映ゆく、ともすれば照れ隠しをするように口元をほころばせ、恥ずかしいんだけどと言いながら改めて短冊を彼女に向かって披露した途端、彼女の瞳は再び丸々と見開かれた。

「これって」

俺のサインだけが書いてある水色の短冊に彼女が小首を傾げる。

「うっかり癖でサインしちゃったんだよ」

「え……?ほんとですか?」

「恥ずかしながらね」

短冊の中央に堂々と書いてしまったサインのおかげで願い事なんて書けそうなスペースがない。
こうなったら駄目押ししてしまおうと思い、笑ってくれていいよと言うと、ようやく彼女はクスクスとこぼれんばかりの笑顔を見せた。

「敦賀さんでもそんなうっかりミスされるんですね、もーやだぁ」

かみ殺しきれないほどの笑いに包まれたなら、開きかけた距離感をなんとか留める事が出来た気がする。

「ねえ、最上さん。これってさ、裏に書いても願い事は叶うと思う?」

「敦賀さんのお願い事なら織り姫さまが喜んで叶えてくれそうですよ?」

彦星は嫉妬しそうですけどと笑う彼女にそうかなと笑み返すとすかさず「そうですよ」と肯定の声が返ってくる。

「ああ、そうだ。だったら……」

「はい?」

思いつきのままに短冊をひっくり返し、彼女と同じ願い事を綴ると彼女に向ける。

「二人で書けば、叶う確率も二倍になるんじゃないかな」

「ああ、確かに!」

それは良い案ですねと笑う彼女の手の中にある短冊も受け取ると、一つの糸に二つの短冊を纏めて笹の枝の一番高い場所にそっと吊す。

「わあ、すごい高いところにっ、流石敦賀さんですね!」

「それは良かった」

君と過ごせる時間が増えますように。文字に綴れなかった願いも叶うといいな、そんな事を想いながら水色と橙色の短冊をそっと見上げた。






もしかしてアメリカに七夕ってあるのかな・・・と書き終わってから思いました←調べてない





スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 光の箱庭. all rights reserved.