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SS・策略紳士、夏における事件簿
ひさしぶりすぎてブログ更新の仕方を一瞬忘れたそやえもんです、こんにちわ。恐ろしいよ。

さてさて、とりあえず、夏のイベント参加のお知らせです。

***

8/21(日) インテックス大阪 6号館Aゾーン ヤ-33a 光の箱庭

***

夏は大阪のみ。冬・・・は東京行けたらいいけど、今の感じだとやっぱり大阪だけかなぁっていう。
新刊は目下ゴリゴリスキビでコピー本を・・・がんばっております。
あと一週間だよ!無配も作りたいよ!分身すればいいかな!!っていう。

そういえば、ついついおりんぴっくとか見て寝不足とか、FGOとかとうらぶやりすぎてすっかりゲーム廃人なのですよ。
タブレットってゲームが出来てパソコン立ち上げなくて済んじゃうからいかんわぁ・・・けしからんわぁ・・・。

そんなこんなで、サイトも更新したいんだぞってことで、しょうもないかもしれないけど
蓮→←キョです。




策略紳士、夏における事件簿









「うわぁ……これじゃあ明日は直撃だね、モー子さん」

「みたいね。でも、こればかりは仕方がないわ」

二人がじっと見つめるのは部室に置かれたテレビから流れている天気予報だ。
天気図にある台風の進路はどう見ても明日の朝には上陸コースであり、手元に広げたスケジュール帳の予定を照らし合わせると、どうしても嫌な予感を覚えずにはいられないキョーコはうっと眉を顰めた。

警報が出れば休みになる学生生活とは違い、二人は流動的なスケジュールで動いている芸能人。スケジュール変更の決定権などそもそもない。

「人間が現場にたどり着けさえすれば撮影の類いは決行になるでしょうから、今のうちに出してくれるタクシーを探しておくべきかしらね」

そこまで言うと、奏江はスマートフォンを取り出してネット検索を始めた。

(わあ、早い……)

奏江の即断ぶりに息を飲んだキョーコは、後に続けとばかりに自分も機種変更したばかりのスマートフォンをタッチする。

(……で、これってどう検索したらいいのかしら)

奏江とキョーコでは自宅の場所も明日向かうスタジオの場所も違う。
けれど、ここはコツ的なものを奏江に教えてもらうべきだろうかと横目で様子を伺い見ると、奏江はふうんと納得顔でディスプレイを眺めていた。

「空室はあるみたいだし、朝一のタクシーよりスタジオ近辺のホテルに入っておいた方が無難ね」

「えっ?」

そう言うが早いか奏江は椅子から立ち上がり、スマートフォンを鞄にしまう。

「私は一旦家に帰って荷物を用意してから前入りする事にするわ。アンタもさっさと決めてしまわないと身動き取れなくなるわよ」

「あ、うん、ハイ。がんばります」

確かに窓ガラスを叩く雨風は強くなってきている気配がする。

奏江の勢いに押されたキョーコは、私もスタジオ近辺のホテルを探してみる事にするよと答えると、その探し方に困っているなどとは予想していなかった奏江はそれじゃあねとあっさり部室を出ていった。

「こ、これは……自力で頑張らないと……」

もちろん上司である椹に相談する事も考えていなくはない。
けれど、朝一番のだるまやからのタクシーで出発か、今から近くのホテルを取るか。恐らく選択肢としては現状と代わり映えしないだろう。

(きっと事務所の仮眠室は事務所の人たちで埋まるだろうし……)

ここに泊り込んで事務所前からタクシーで出発するというわけにもいかない。

「今世紀最大クラスの台風ってちょっと大袈裟なんじゃないかしら!闇雲に不安を煽ればいいってものじゃないわよ!」

一人になったキョーコは、派手なキャッチコピーと共に警戒を促す天気予報に語気を強めて八つ当たりを口にするが、言ってみたところで台風が消えてなくなるはずもなく、虚しさに「あああ……土壇場で逸れてくれないかなぁ」とガックリ肩を落とした。

「なにをうなだれてるの?」

「ひゃひいい!」

かけられた声に飛び上がって驚くと、広げていたスケジュール帳がパサリと床に落ちる。

「ああ、驚かせるつもりじゃなかったんだけど、ごめんね」

「つ……敦賀さん」

奏江と入れ違いに入ってきた蓮に気づかなかったらしい。
落ちた手帳を拾いながら声をかけた蓮は、お疲れ様と微笑んでいる。

「お疲れ様です」

驚いた事はもちろんだが、思ってもみなかったタイミングでの逢瀬に心臓はドキドキと高鳴る。

(ほんっと、片想いってタチが悪いわね……)

「最上さんもこの台風に振り回されている口、なのかな?」

「あっ、はい。敦賀さんも……なんですか?」

「俺というよりは社さんが……だけどね。今も調整にあちこち電話してる」

「ああ、なるほど。お疲れ様です」

どおりで二人が一緒にいないはずだ。
恐らく急な調整は激務と化しているだろう社の惨状を思うと、自分の悩みなどちっぽけに思えてくる。

「最上さんの明日は?」

地方や野外ロケなどであれば即時に別日振替が決定される事もありえるからこその問いだったが、キョーコはフルフルと首を振り、今のところスタジオ撮影の予定ですと答える。

「どこで撮るの?」

「BOXRなので、都内のCスタジオの第二エリアです」

「なるほど。確かあそこは非常電源も構えてある所だから、よっぽどの事がないと撮影中止にはならないね」

「そうなんですか」

ならばいよいよ明日の行動に備えてホテルなりタクシーなりを押さえなければマズいと思い至ったキョーコは、ふむうと考え込む。
不意打ち的に訪れた蓮と過ごせる時間はとても嬉しいが、京子として、自分の責任はきちんと果たさなければならない。
やはり一度椹に相談に行こうとキョーコが一歩踏み出しかけたその時だった。

「最上さん、うちに泊まりにくる?」

「………………はい?」

なにがどうしてそういうお誘いになったのだと目を丸くするキョーコに、蓮は電車は止まるだろうし、タクシーもドタキャンされかねないしと答え、微笑んだ。

「俺は車だし、台風でうちからスタジオまでのルートで問題が起きた事はないから、ちゃんと送ってあげられると思うよ?」

「いやいやいや、私ごときが敦賀さんにご迷惑をおかけする訳には!」

どこの世界に自分より超絶多忙の人物を足に使う人間がいるというのだ。

「それに、敦賀さんだってまだ明日のスケジュールが……」

と、キョーコがここまで口にしたところでコンコンとノックが響き、ガチャリとドアが開かれる。
お疲れさーんと口にしながら疲れきった顔で部屋に入ってきた社は蓮とキョーコを確認すると口を開いた。

「れーん、お待たせー。明日はオフなー」

「ノオォォォォウっ!!!!!」

「NO?最上さん?」

「えっ?!えっ!?俺、今なんかまずい事言った?!」

キョーコの奇声にギョッとした社がずれたメガネの弦を直しながら慌てると、奇声を発した張本人のキョーコが「あっ、いえ、そのっ!」と誤魔化しにかかる。

「ですからっ、日々お忙しい敦賀さんがお休みを頂けたのなら、なおさらしっかりと休養を取るべきだと思うんですよ!」

「んー。でも、率先していつも俺の面倒見てるくれてるのって、最上さんの方だよね?」

「ええっ!?」

確かに、なにかに理由をつけて蓮の近くをウロウロしている……ような自覚もなくはない。

「あー。うん、そうだねぇ。キョーコちゃんって一緒にいると俺より気が利く時があるもんね」

話の全容を掴みきってはいないものの、流れに乗って社が同意すると、キョーコはますます追い詰められた。

このままでは本当に蓮に甘える道に乗っかってしまう。

「ありがとうございます……ってそうじゃなくて、そうっ、アレですっ!どこの世界に超がつく売れっ子先輩俳優を足に使う新人がいるんですかっ!」

「えっ?足?今のってそういう話なの?」

「そうなんですっ!」

だから社さんは敦賀さんを止めてくださいというキョーコの願いをよそに、蓮は明日の朝、Cスタまでの送迎くらい構いませんよね?と社に問う。

「あー。まあ、明日休みだし、明日なら自転車も電車も無理だろうしねぇ」

駄目とは言わない社に、キョーコが「ですから私ごときが敦賀さんを足に使うなんて」と声を荒らげたところで社が苦笑した。

「それを言われると、俺も結構つらいんだけど」

「ハウっ!!」

日頃から蓮を運転手にしている社に対して、この上なく大失言だったとキョーコが雷に打たれたように口ごもる。

「だから、最短距離にするために泊まりにおいでって誘ってるんですが」

「あー、なるほど確かにそれなら最短…………って、えっ?泊まり……?!」

各々の思惑が交錯する中、全く動揺のない男が一人、ほがらかに微笑む。

「合理的でしょう?」

「あぁ……うん。まあなぁ」

あれ?女子高生を一人暮らしの男の家に送りだすのっていけない事じゃなかったっけ?と社が我に返るより早く、蓮が「決まりだね」とキョーコに向かい、この上なく美しく微笑み、告げた。






一緒にいるだけでご機嫌になる敦賀さんかわいいと思う。




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