スキップ/ビート二次創作のブログ。 二次創作に理解の無い方の閲覧はご遠慮下さい。初訪問の方ははじめまして記事を御一読ください

SS・幸福論3
と言うわけで、幸福論を三本お届けしてみました。
至らぬばかりで恥ずかしい・・・。
本誌を読んでからこんな妄想が止まらなくて仕方ないんです。
さて。ストックの殆どを放出してしまったので(笑)
連載の続き頑張ります。
・・・っていうか、そろそろ寝ようか、私。



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一瞬でも彼女の顔を見れれば嬉しくて。


 言葉を交わせれば楽しくて。


 彼女の存在は俺の心を癒やす。


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幸福論3


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「れーん」

現在は雑誌の写真撮影の合間の待機時間である。

今回の撮影は街中で行っているのだが、ビル街の一角を借り切っている現場である為、
見物人の姿は見あたらず、周囲には忙しそうに動きまわるスタッフの姿しか見受けられない。

社は先ほどから、ビル群のどこか一点を見やり、一向に動きのない担当俳優に近づきながら声をかけた。


「蓮、お前、さっきからどこ見て…」


そこまで口にして社は彼が見ている先にあるモノに気づいた。


「ふっ、ふ~ん」

主に担当俳優を弄る時に使用するニヤリとした満面の笑みを浮かべ、
社はさらに蓮のそばへと歩みよる。


「なんですか?社さん。」


きっとそれまで浮かべていただろう笑みなど微塵も感じさせない
ポーカフェイスで蓮は社を振り返った。


「あそこにキョーコちゃんのCMの看板、あったんだなぁ~」


蓮の見上げていた視線の先、そのビルの屋上には挑発的な笑みを浮かべながら
口紅を塗る京子のパネル看板があった。
それを見つけた社はニヤニヤしながら肘で蓮を小突く。


「そうですね。」

「あの口紅のCMの写真、めちゃくちゃ綺麗、だよなぁ~」

「そうですね。」

「ナツを見たカメラマンからの指名なんだってさ」

「そうらしいですね。」

憮然とした顔で淡々と蓮は答えるのだが、発せられる言葉は同じようなものばかりで、
弄るつもり満々の社としては蓮の反応が大して面白くない。


「お前さ…もうちょっとなんか無いの?」

「もうちょっと…ですか?」

他のスタッフもいる現場である手間、不用意に蓮の気持ちがだだ漏れになる事態は
勿論大変まずいのではあるが、それはそれ、これはこれ。

好きな女の子があんな挑発的な笑みを浮かべて写真に写っているのだ、
もう少しリアクションがあっても良いのでは、と社は思ったのだが。


「よく撮れてますよね。」


「……期待したお兄さんが馬鹿だったよ…。」


そう言って社は大きく落胆のため息を吐いた。



「あ~、そうそう。大事な事なんだけどな」

「はい?」


コホンと一つ咳払いをした社は、つい今し方見せた落胆した表情を、
180度一変させて、再び満面の笑みを浮かべた。

「この前、お前とキョーコちゃんで撮影したプライベートアクトレスの番宣ポスターと一緒に、
アレのポスターも貰っておいたぞ?もちろんいるんだよな?」

社から投げられた思いがけない言葉に蓮は虚を突かれた顔で一瞬沈黙してしまうのだが、
そこは仮にも芸能界を代表する役者、表情筋をフル稼働させて蓮は"敦賀蓮"のスマートな笑顔浮かべて口を開いた。


「ありがとうございます。
社さんは優秀すぎて本当に助かります。」



蓮の沈黙に蓮の素の反応が一瞬垣間見えた、と、満足した社は担当俳優へ笑顔で頷いた。

「素直でヨロシイ。」


と、そこへスタッフが撮影の再開を告げに訪れ、一連の会話は強制終了となる。


その後、蓮はカメラマンから自由に動くように指示をされ撮影が開始された。

キョーコのパネルが背後に写っている、タイミングで蓮の”神々スマイル”が飛び出し、
それが雑誌に掲載されると、発売された雑誌がまさかの即日完売する売れ行きとなり、
世の中を賑わせることになった…。







ちなみに、蓮がこの日手に入れたポスターは、蓮のトレーニングルームの一角に貼られ、

発見したキョーコが悲鳴を上げるのは別のお話である。






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なんてな。
無い脳みそ振り絞って書ききりましたー。
楽しんで・・・いただけたでしょうか・・・(汗)

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