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SS・蛹が蝶に孵るまで。9
そーやです、こんばんみー><

作業合間を縫って勧めてた蛹が9まで来ました。
一応最初から此処までは決まってた通りの展開に転がって来る事が出来ました~。
問題はちゃんと綺麗にハピエンに収束していけるのか・・・いや、がんばりますけれども。

そんなわけで、蛹です。

拍手お返事はエイプリルフールネタが出来てから・・・出来てから・・・出来てから・・・orz
今、自分的にかなり前代未聞な事に挑戦しているので、無事に完成するかはわかりませぬ。
が・・・がんばれ、自分!


さてはて、追記よりどぞー!
――――――――――――――

蛹が蝶に孵るまで。9

――――――――――――――


「はあ………」


「蓮、今ので28回目…なんだけど。」

「え?」

助手席の社の言葉に蓮はハッと我に返った。

「だーかーら、今日はお前、朝から溜め息ばっかりだぞ?どうしたんだ一体。」

キョーコと一緒であった先程まではこれほどに溜め息をついていなかった。
それでもキョーコが出番でいない時を見計らって零していたが…。

しかし、それは無意識だったのか、キョーコと現場で別れてから、蓮はずっと心ここにあらずな状態で、その溜め息の量に、社は流石に心配になってきた。

「それ、無意識なのか?何があったんだよ、俺くらいにはちゃんと零してみろ。」

「…………あ………はい。」

社の言葉に重い口を開く。

「昨夜から最上さんの様子がおかしくて…」

「キョーコちゃんが?」

「確かにいつも通り、朝ご飯も一緒に食べて、現場入りしているんですけど………」

「けど?」

言葉に詰まった蓮を促す。

「目を…合わせてくれないんです、合ってもすぐに反らされるというか…」

蓮の言葉に社は朝からのキョーコを反芻した。

「……確かに…話しをする時はいつもちゃんと人の目を見て話しをする子だけど…今日はいつも以上にワタワタしてる感じだったかもしれないな…」

「俺…何か彼女を傷つける事でもしたんでしょうかね…」

運転しながら考え込む蓮の隣で社も思案する。

「原因とか、何か思いつかないのか?夕べは何してたんだよ?」

「…例のシーンの練習を最上さんから申し出たのでリビングでしてたぐらいです。」

「例のシーン…って…お前…」

蓮の言葉で意味を理解した社は言葉につまる。

「監督に練習してみろと言われて、それを無視する性格じゃありませんからね、彼女。」

「それで?どうやって彼女に教えたんだよ。」

「はい?」

社に言われた意味が分からずに蓮は返事に困る。

「だからな、お前が押し倒したりしたからキョーコちゃんがおかしいんじゃないか?って事。」

「いや…そんな事は…」

けれど社にどんな風に練習をしたかを言える訳もなく、蓮は言葉につまる。

「ふ~ん、じゃあキョーコちゃんの中で何かあったとしか思えないな。」

「何か…ですか?」

「何かを意識したから態度がおかしくなったんじゃないか?」

「何か…?」

「お前を直視出来ない気持ちを抱えてるんじゃないかって事。」

社の言葉に蓮は眉根をよせた。

「目を合わせたくないぐらい俺に思う所が?」

「又は、顔を見るのが照れくさい、恥ずかしい。だろう?」

「は?」

「お前を意識し始めたんじゃないのかって事だよ、鈍ちんめ。」

「え……?」

「今夜、話してみろよ?お前の気持ち伝えたら案外あっさり解決する話しかもしれないぞ?」

社にそう言われたものの、己の戒めにより、蓮はキョーコに思いを伝える事に躊躇した。

「考えて…おきます…」

「まあ一緒に住んでるんだから、慌てる事は無いけどな。でも明日はスケジュール的に1日別行動になるからな、溜め息…零すなよ?」

笑って流した社の気遣いに内心感謝しつつ、蓮の車は次の現場に到着した。

そして、その夜はキョーコも蓮も互いに意識をしすぎて、ギクシャクとした雰囲気の中、早々に夕食を済ませ、就寝したのである。


――――――――――――――

「オハヨー、カオリ。」

「おはよう、ナツ」

翌日、キョーコはBOX"R"の撮影現場にいた。

「そういえば聞いた?昨日のユミカの話し。」

ナツであるキョーコの言葉にカオリである薪野穂奈美が困惑顔になった。

「さっき聞いたわ…それとね、昨日は、私にも手紙がきたのよ。」

「手紙?ナニソレ。」

「いじめ役がオンエアされてるんだから多少のブーイングは覚悟の上だけど…剃刀とかが入っていてちょっと異常だったらしいから…」

事務所が見つけたので大事にはならなかったと軽く言うカオリであるが、その事態に精神的に少し参ったというのが本音だろう。

「だから貴方も少し気をつけてね、ナツ。」

心配気なカオリに笑顔を返すナツ。

「心配してくれてアリガト、カオリ。」

そして二人は、楽屋へと足を向けた。


――――――――――――――

mission 6


「俺が結婚ですか…?まだ貴方の母親の喪に臥してしかるべき時期だと言うのに、面白いお話ですね、父さん。」

黎の言葉に黎の父親は、苦虫を噛み潰したような表情をする。

「お前はこの家の唯一の直系なのだ、さっさと結婚して、さっさと子供を作れ。教職につくなどという気紛れを許してやったのだから、そのぐらいの期待に応えてみせんか。」

「それが父さんがお婆様の遺産相続する為の条件…ですか?」
血統に拘り続けた祖母であったのだ、血を残す為ならそのぐらいの遺言は残していただろう。

「分かっているなら話しは早いな、来月には挙式をするぞ、学校にはさっさと辞表を出して来い。」

「冗談は顔だけにして下さい。」

それまで被り続けた仮面を外して黎は拒否をする。

「親に向かってなんという口振りだ!!」

「尊敬できる両親なら俺も敬ったでしょうにね…」

「お前!!!」

激高する父親と会話をしながら、黎はどうやって実家から早く帰宅するかを思案していた。

「どうやらお前を自由にさせすぎたようだな、この娘が大切なら、さっさと言う事を聞け。」

そう言うと父親は机の引き出しから興信所の紙封筒を取り出し、中から出て来たのは燿子と自分の写真の数々。

「プライベートアクトレス、面白い商売をしているようだな、この娘は。」

調査書に黎が言葉を失っていると、部屋にノックが響いた。

「入りなさい。」

許可する声に促され、入室してきたのは、艶のある黒髪をした、着物姿の美女。

「お前の結婚相手の岡本早苗さんだ。」

「はじめまして、よろしくお願いします。」

黎は逃げ道が潰されて行く感触に表情を曇らせた。


……………………………………

「カット、OKだよ。」

新開の声に一同はカメラチェックへと入る。

「お疲れ様、琴南さん。」

「いえ、今回の私の出番は殆どありませんでしたから。」

蓮の言葉に事も無げに返事をした奏江は、それより、と会話を切り替える。

「あの子、夕べは何か言っていましたか?」

「夕べ?特には何も……何かあったのかな?」

「いえ…大きな問題ではありませんから。」

それきり奏江がモニターに視線をやってしまったので、二人の会話は立ち消えになった。



――――――――――――――

「きゃっ!!!」

「あら、チトセ、どうしてそんなに怯えてるの?私達が怖いのかしら?」

「ちょっとナツ、それじゃあチトセが怯えるわよ?せっかく下校途中で捕まえられたのに。」

歩道橋の上で思わず尻餅をついたチトセをナツとカオリが笑顔で見つめる。

「…あの…ご…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい………っ…」

涙目になりながら謝罪するチトセをナツは興味深げに見やる。

「誤るぐらいなら逃げちゃダメよ?」

カオリがチトセの右肩を掴む。
「あっ………あの…」

「さあ…あっちに行きましょうか…チトセ。」


チトセは引きずられるように、近くに見える公園へと向かった。

……………………………………

「はーい、オッケー、次の用意よろしく。」

監督の声に従って、スタッフ達は撮影現場を次に移す為に、機材の移動を始め、周囲は慌ただしい喧騒に包まれた。

撮影に気づいた野次馬がいた為に、役者達は声がかかるまでは、その歩道橋の上で待機している。

「留美はちょっとマネージャーさんとお話してくるね!」

そう言ってチトセである丸山留美はナツとカオリから離れた。

「流石に嫌われちゃったみたいね~」

ナツが軽く言うとカオリが苦笑した。

「まあ…あんだけイジメられたら、苦手になられてもしょうがないわね。」

「そうね、仕方ないわ…」

「すみません、薪野さん、メイクさんが呼んでますので、あちらへ移動して頂けますか?」

会話する二人の元にスタッフ証をつけた男性が声をかけに来た。

「あ、はい、ナツは一緒じゃないんですか?」

「はい、とりあえず薪野さんを…というお話ですが?」

にっこり笑って告げる男に、カオリは一瞬、何故か嫌な予感がしたが、スタッフの誘導には従わねば現場は混乱するだけだ、穂奈美はナツに断り、メイク担当の方へ歩く。


「………はあ…」

一人になった瞬間ナツが抜けたキョーコは、やはり思考の渦の中におり、思わず溜め息をついた。

「ねぇ、京子さん。」

呼びかけられて、ハッと顔を上げれば、先程の男性スタッフがまだそこにいた。

「あの…私にもご用でしょうか…?」

「はい、俺は初めから貴方に用があるんです。」

「はい?」

彼の言葉の意味が分からずにキョーコはキョトンと目を瞬かせた。

「どうして留美を虐めるんですか…?」

「…え……?」

「どうして留美にあんな事をしたんですか?」

その異様な様子にキョーコは固まる。一体今、目の前の男は何と言った?

目の前の男性スタッフには全く見覚えが無い。

「あの…」

(……怖い……)

彼は誰だ…?

「どうして留美にあんな酷い事を言うんですか?」

「や…役柄ですから…お芝居ですよ?」


(……怖い……)

キョーコは固まる自分を叱咤して、目の前の男を刺激しないように言葉を選ぶ。

(……怖い……)


「嘘だ!!!お前は俺の留美を虐める悪魔だ!!!!」

(………怖い!!!……)

震えている自分をはっきり意識しながらキョーコはなんとかして此処から逃げなければと思う。
けれど恐怖に竦んだ体はピクリとも動かなかった。

(…助けて……)


(助けて……敦賀さん…)


キョーコの様子がおかしい事に周囲のスタッフが気づいた時には、キョーコの体はその男によって突き飛ばされ、階段から落ちる所で、この時、誰にもキョーコを助けることは出来なかった。


――――――――――――――


プツンと音がして蓮のネックレスのチェーンが切れて落ちた。


"カシャン"


金属が床に落ちた落ちた音に社が反応した。

「蓮…?」

「…鎖が…切れたみたいですね。」

拾い上げ、ネックレスを見つめる。

「まあ鎖が切れただけならすぐに直るよ。」

社の言葉に蓮は頷きながら、けれど言いようの無い不安がこみ上げてくるのを感じ、

蓮はその表情を曇らせた。





――――――――――――――



転。
続きもがんばりマス。









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