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SS・メカクラッシャーの恋ナビゲーション/裏話
2月の終わりにこんばんは。
たまには深夜でも更新がんばろう、と、久しぶりに零時すぎても活動してたんですが、
最近は寝る習慣になっていたので、ほんと、起きてられませぬ・・・。
ゲーム三昧中でFG●やらクロトリやらをパッドやらPSPやらでやってるんですが、今度ははるか3が出てるので、
おや、私は一体いつ休むんだろうねっていう。
まあ、昔ほど集中できる時間がないので、あれこれのんびりがんばります^^

そんなこんなで、前回のお話への拍手やコメントありがとうございました^^
とてもうれしかったので、そっとこぼれ話が出来ました(笑)







メカクラッシャーの恋ナビゲーション/裏話






『明日の朝は事務所前のロータリー集合でよろしく』

日頃からその効率的な仕事ぶりにかなりの定評を持つ社からの連絡に違和感を覚えたのは、ある地方ロケ前夜の事であり、その真意を知ったのは翌、早朝の事だった。

いまだ周囲は街灯の明かりが頼りになる薄暗い早朝。
タクシーで事務所前に乗り付けた蓮は、車両後部座席からこちらにやって来る社の姿を見つけ、出迎えるべく一旦下車した。

「なるほど。だから『事務所で』……か」

それが珍しい提案だと感じた為、家の方に回りますよ?と返してはいたが、いやいや、朝一番で用事があるからと答えられれば、そうなんですかと真に受ける。
けれど、やはり裏があったのだ。

「蓮、おはよう。わざわざ回ってもらって悪いな」

「おっ……おはようございます。敦賀さん」

「おはようございます、社さん。それに最上さんも」

これまた一層にこやかな笑みを浮かべて歩く社の後ろに続いて現れたキョーコの姿に、なるほどこれが狙いだったかと社の真意を感じとった蓮は、社にだけ分かるように『なに企んでるんです』と問い正さんばかりの眼差しを向けるが、どこぞのペロリと舌を出したお茶目なマスコットキャラクターのようなノリで笑顔を固めているらしい社に動揺は見られない。

「さっきばったりキョーコちゃんに会ったんだ。奇遇だよなぁ」

「私も、まさかお二人にこんな早朝からお会いするなんて思っていなかったので、びっくりしました」

「本当だね。俺も驚いたよ」

三者三様、驚いたという顔ではあるが、本当にこれが完全なる偶然だと信じているのは言わずもがな、キョーコ一人である。

「キョーコちゃんも駅に向かうって話だったから連れて来たんだ」

「そうなんですか。という事は最上さんも新幹線?どこまで行くの?」

とはいえ、企んだ社に悪意がある訳でもなし、お節介という部類の好意は無碍にするには忍びない。

「はい、今日は大阪なんですけど」

「なるほど。俺は名古屋だから下車駅違いだね。なら途中まで一緒で問題ないんだろうし、とりあえず行こうか」

「すみません、よろしくお願いします」

深々と頭を下げるキョーコの隣で変わりない笑顔の社をチラリと見やる。
まったくこの人はとやや呆れながらも、キョーコと会えるように仕向けられた事自体にはやはり怒れるはずもない。
移動を開始しようと踵を返せばタクシーの自動ドアが開く。
流れに乗り、後部座席へと乗車するキョーコをエスコートをしている間にそそくさと助手席に乗り込んでしまった社に、一応は心の中で感謝を述べ、つかの間の至近距離を楽しむ事となった。



――――――――――――――


きっかけは本当に『たまたま』だ。

事務所でこなさなければならない仕事があり、蓮との別行動で立ち寄ったタレントセクション。
そこで偶然、主任の椹が手違いの為、明日の朝一番で新幹線のチケットを取りに来てくれるよう電話をしている現場に居合わせたのだが、その相手がキョーコである事を知った。
始発に近い新幹線で動きたいキョーコは、まず自転車で事務所に立ち寄り、そこから駅に向かうという。
奇しくも、自分たちが同じように新幹線に乗る予定がある中で、だ。
これを運命と言わず、なんという。

新幹線の車両は長く、駅構内では流石に偶然を装って捕まえる事は難しいだろう。ならばここは事務所で捕まえて一緒にタクシーに乗り合わせてしまえばいい。

すっかりお節介焼きとなった自分の行動力にふふふと笑いながら、社はチラリと後部座席に並ぶ二人の様子を窺う。

笑顔で近況報告をするキョーコに、蓮は穏やかに相槌を打っている。
そもそも邪魔をするつもりはないが、普通に良い雰囲気だと思う。

――ああ、早くくっつけばいいのに。

――お似合いだと思うのになぁ……。

どうにもままならない二人の関係を好き勝手に思いながら新幹線でも二人を隣り合わせに座らせる方法を思案する。

結果。
新幹線に乗り込んだ三人は、まばらに点在する乗客に正体がバレないよう、顔を近付け、小声で会話をする事となっていた。

「あのっ、お二人は指定席のチケットをお持ちなんですし、なにも私に付き合って自由席に座らなくても……」

この、新人と看板俳優の待遇の差を力業で凪ぎ払ったのは、熟考していた社ではない。

「んー、こっちでも不自由なく座れるんだし、別にいいかなって」

旅は道連れっていうよねと笑う蓮に、キョーコは全力の困り顔だ。

「確かにそうは言いますけど、でも敦っ……いや、あの……はぁ」

敦賀さんと呼びかけた自分を慌てて律したキョーコに、社は苦笑いを浮かべ「たまにはこういう経験もしといた方が後々の幅に広がるかもだから、気にしないでいいよ」とフォローを入れる。

「そうそう、幅は広げておかないと」

「お前、ちょっとはキョーコちゃんに気を遣わせてる事に罪悪感を覚えろよ?」

「えっ?そうでした?」

「いやいや、あの、私なら大丈夫です」

「キョーコちゃんはコイツに甘い。ほらっ、帽子はもうちょっと深くしとけ。あっちにはJKっぽい集団がいるぞ?」

同じ車両内に乗り合わせている若者に気付かれるなよと暗に伝えると、蓮は素直に帽子の唾を掴み、キョーコは代マネ時代の緊張感を思い出したのか、面白いくらい唇をへの字に引き結んだ。

「キョーコちゃんは顔、強張りすぎ。俺がついてるんだから大丈夫だよ」

「あっ、はい、そうですよね。ありがとうございます。このご恩は必ずっ」

ああ本当に。こんな二人のやり取りを焦れる事無く見守っていられるのは、きっと自分くらいのものだろう。
というか、こんなに楽しい仕事は譲れない。

「いやいや、俺に感謝してくれるなら、良い仕事をして返してくれればそれで良いんだよ」

寝入る人間も多い車両内。
奇しくも社の言葉に「がんばります」と返したのは二人同時だ。
ほんと仲良いんだからと笑いを噛み殺した社は、辺りの人間観察をしながら、今日の蓮とキョーコの仕事ぶりは絶好調になるに違いない。と、成功する未来を確信した。







で、のちのちDDDXとかで敦賀さんぽい人を自由席で見かけましたとか目撃情報投稿されて、笑顔で答える蓮とか見たいなぁw





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はじめまして(*´∀`*)(再)
昨日たまたまアニメを見て久しぶりにコミックを引っ張り出して読んで、即こちらに来ました。37巻までしかなかったので急いでつづきポチりました^^;
わたしがスキビと二次にどっぷりつかっていたある日、彗星の如くそーやさんが現れたことを思い出します(*≧∀≦*)
通販でもお世話になったんですよ!焼けないようにカバーをしてプラスチックケースに入れて今でも本棚に並んでいます!
ってことは7年近く二次から離れていたのか…?と驚きですが(笑)
当時なんて名前でコメントしていたのかも、パスワードも忘れてしまって当然ですね。

なんかどーでもいい自分語り失礼いたしました(>人<;)
また楽しく読ませていただきます!
さつまいも | URL | 2017/03/01/Wed 16:34 [編集]
>>さつまいも様
スキビ界へおかえりなさいませ、ようこそー!!たまたまアニメが流れていて良かったです(笑)

さてさて、彗星の如く・・・ですか?wたしかに書き始めは狂ったようにひたすら書いて書いて書きまくっておりましたね~なつかしいw
若かったのか、もう本当出してこなかった妄想が破裂したのか・・・っていう。
とにもかくにも通販にもお付き合い頂いているとのことありがとうございますv
大切にしてくださっているのが本当うれしいですっ

マイペースですが、スキビ愛はかわってませんので、またのんびりお付き合いくださいませ^^
惣也 | URL | 2017/05/23/Tue 21:46 [編集]
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